神経切れそうになるところでした。リアル大魔神やるとこだった。
いろいろやばかった。

…なにを探していたって、電撃文庫の新刊の「アクセル・ワールド1」を探していたんですけどもね。

作者の方は、超有名なネット小説を書いてらした方で、私もすごい好きでした。ボロ泣きもしたし、読み応えのあるおもしろい作品だったのですよ。
残念ながらいまはネットから下ろされてしまいましたが…ああああ配布のときに訪問していれば私のばかばかばか。
でも四月から電撃で文庫化されるみたいなので地道に待ちます…。

昨今のラノベよりずっと骨太っつーか、なんだろう…物語を生かすために設定がある、って点がすごくきちんとしてる話を書かれる方なので、たぶん外伝4まで全部文庫化されると思います。

ていうかされなきゃ泣きますわ。

でもこの作者さんが描いてらした挿絵ももう一度見たいなあ…綺麗だったんですよねー。
電撃の挿絵ってみーんな似たりよったりで、なんつーかい●うい●ぢ系は下手に綺麗すぎて書き込みが少ない感じでいまいち好きくないです。
いわゆるモエ絵なんだよな。私は癖があるくらいのが好きだ。角川スニーカーとか富士見ファンタジア系の挿絵のほうが。

ま、絵はともかくとして。
その作者さま、その御方がですよ、このたびめでたく商業誌デビューなさるということで。
しかもスカウトとかじゃなく、ふつうに電撃の賞に応募して、そんで大賞とって、満を持してのデビューというやつです。あの構成力と面白さからすれば当然の成り行きと言う感じで頷ける話だったんですが、それにしても凄いです。

ものすごい筆力のある方で、この人が大賞とれなきゃラノベ作家さんは誰もデビューできんわなーとか思ったりするくらいなんですが。


で、その、大賞を受賞した作品、アクセルワールド。
そのねー。
「アクセル・ワールド」がねー。


もう、ぜんっぜん本屋になくってねー(涙)。


――いや、私が悪いんだ。私が悪い。おそらく昨日には店頭に並んでいたはずだ(発売日は今日だったけど)。
昨日、仕事で疲れきって寝ちゃったのが悪かったんだ。はっと気づいたらもう九時過ぎてた。本屋さん閉まってた。それでも一縷の望みをかけて、近所の●オンに入ってる本屋に行ってみた。なかった。イ●ンの馬鹿。なんか違う意味っぽい。イオ●のアホ。
だからしょうがなく、今日仕事終わったあと、即行で本屋さんに行ったんだ…。


発売日に本屋に行ったら手に入らないかも、と焦るあたりがもうなんというかオタですね。

発売日当日にいったら負け組だと思ってます心底。大真面目に。
確実にゲットしたいなら、ネットで書店の流通具合を確かめながら、最低でも発売日の3日前ぐらいから通うべきです。大真面目です。

まーそんな必死にならなくても、大概の本は発売日過ぎても買えますけどね。ふつうなら。

ええ今回は普通じゃなかったわけで。

わたくし、甘くみておりました。ネットで超人気! とかいいつつも、
「こんな地方ではそんな知ってるやついねーだろ」なんて。
「ネットでさえ普及率高くないし~」なんて。

余裕ぶっこいてました。

もしも昨日に戻れるなら、眠いなーちょっと寝ちゃおう…とかカーペットに転がった自分の首ねっこつかんでガッコンガッコン揺さぶって、頭に生えてる余裕大根をぶっこぬいてやりたい。


そうすりゃ、今日仕事のあと、ちょっぱやで向かった本屋で
( ゚д゚)ポカーン
な、間抜け顔をさらすことにはならなかっただろうに…!!!

電撃の新刊は全部あるのに、アクセルワールドだけなーーーいいーーーー!!!!!! なんじゃこりゃあああ(マツダゆうさく)ー!!!!

くっそおおおおおお!!!! 今日ほど社会人の立場をうらめしく思ったことはありませんよ!!! 絶対に学生だ、学生が買ってったはずだー!!!!


よくよく見ると、綺麗に平積みされてる新刊の、一種が、二列分使って置かれてました。つまり、とある本が早くも売り切れてしまったので、まだ残っている別の本をその穴を埋めるように積んだわけです。
見栄えがいいですものね、ありがとうありがとう。――でもその空白にいっそ、赤ペンで「アクセル・ワールド売り切れました」って書いててほしかったよ…。


頭かかえて、その場で「ぐああああああ!!!!!」って身もだえしたかったけどこらえて、車に戻って「なーんーでーーー!!!」って叫んで、大声で歌うたいながら(平常心を保つため)、市内の別の本屋に向かいました。

去年、市内の老舗の本屋さんが閉店なさいましてね、本屋は、店数でいうと4店舗だけになってしまったんですよ。

昨日、閉店ぎりぎりに駆け込んだイオ●併設の本屋はアテにならないし、普段使いの一番でかい本屋で玉砕。残った2店舗は、同じ経営者の方のお店なんですが、もし電撃の新刊を入荷していたとしても、入荷数は非常に不安。

直行しながらもどっきどきでした。トイレ行きたかったけどそんなもん後回し。

…本を探して駈けずり回るのが久しぶりでちょっと楽しくもあったんですが。

15分ほどでついた本屋で、文庫の棚に早足で向かったわけですが、そこでも目的のブツは見当たらず、わたくし微笑んだまま腕を目の前で交差して大魔神に変身しようかと思いました。大真面目です。

でも念のため、そのままレジにすすすーっと移動し、新聞を読んでらっしゃったロマンスグレーな小父さま店員さんに――ええ普段ならば、二十ぴー歳の女がラノベの新刊を発売日に探してます、と宣言する痛々しさを恥じて、敗北感に打ちひしがれながらひっそりと家に帰り、アマ●ン様で注文して本の到着を待ったはずです。しかし私は一日の仕事を終え疲れ、トイレに行きたくって、しかも新刊を手に入れたかった。そしてそのためにメシも食わずに車飛ばして本屋を回っていたのです。結論からいうと何が何でも餌を手に入れたい飢えた狼でした――、

わたくしははっきりと申し上げました。「すみません、今日発売の、角川の電撃文庫の新刊ってありますか」←一言一句たがわず。

ロマンスグレーの小父さまはプロでした。え、とかん?とか聞き返したり、キョドったりなさいませんでした。

電撃文庫…ですね、少々お待ちください。といってすぐ棚に向かい、「ああ、今月はこの二冊しかありませんね」とすぐに返答をくださいました。
しかしそのまま素早くレジに戻ると、電話をとり、「なんという題名ですか?」と市内の支店へ訊いてくださったのです!!
なんという電光石火の対応! すばらしい! 私が頼むより先に! 心を読まれたかと思いましたよ!

「 ア ク セ ル ・ ワ ー ル ド です」

こうなると完全にわたくしも仕事モードへ移行。間違いのないよう、はっきりゆっくりと題名をお伝えいたしました。羞恥心よさようなら、そんなものは純粋な欲得のまえではマジで風の前の塵のごとし。

もうね、もうね、小父さまが「あります」と言ってくださったときの私の表情の変わりようといったらまるでドリフだったことでしょうよ。
よっしゃ、と小さくガッツポーズまで致してしまいましたからね。

しかも、小父さまが電話を切り、
「明日(こちらの店に)きます」
と言ってくださったのに対して、「あ、いえ、今からそちらのお店に取りに伺いますので、レジで取り置きしていていただけますでしょうか?」と間髪いれずに口が動いていたわたくしです。

はっはっは。なんという欲望丸出しな…。

でも小父さまが快く手配してくださったので、安心して、嬉しさのあまり、買う必要もないのに、横溝と松本清張とるるぶ東京を感謝の気持ちをこめ購入。ちょっと買いすぎた。

また20分車を飛ばして、市内の、正反対の方向にある本屋に直行。さすがに途中でトイレによりましたが、今度は、喜びの歌をまたもや車内で歌いながらでございました。

一冊の本を手に入れるのに、これほどはらはらしたのは久しぶりです。

こんな思いをするくらいなら、アマゾ●で注文したほうが…とは何度も思うんですが、思い入れのある本であればあるほど、本屋でこの目で見つけて、この手で買ってゲッツしたいんですよねー。

まさに(σ・∀・)σゲッツ!!

↑をしたいがために、苦労してでも足で探し回る。

望みの本をようやく本屋で見つけたときの喜びは、読み始めるときの興奮よりも大きいときがあるのですよ…。


そんなわけで、読み終わったアクセル・ワールドですが、
なんかちょっと気恥ずかしい箇所あったりするんですけど、やっぱりこういった物語性の面白さは好きだなとしみじみ思いました。

そんで作者のHPの掲示板見てたら、感想に混じって、既に重版決定とかw
発売日前に重版決定とか、ほんとすごいな。
でもそのくらい、ドカンとでかくヒットしそうな魅力を持った作品だと思います。

ちなみにゲッツした本屋さんですが、在庫は私が買った一冊しかありませんでした。電撃のほかの新刊の在庫が全て一冊ずつだったので、おそらく新刊は一冊ずつしか入荷しないのでしょう…。
紙一重すぎて怖いが、そのぶん入手した喜びも深い。

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