朝方四時まで起きていた姉妹は、鍾乳洞プランをあっさり明日に持ち越して、夕方までぐっすり快眠いたしました。

そんなわけで予定を変更して、中国茶館で飲茶三昧。

気持ち悪く吐きそうになるほど食べて、江戸川の花火を見にいっていたMちんに「鍾乳洞じゃなかったのかよ(笑)」と笑われる始末。この姉妹に、予定を予定通りに消化するという気構えはないのだろうか…。

少なくとも姉のそれは米粒ほどですが。



さて中国茶館です(逃げた)。

よしながふみ女史の漫画で紹介されて以来、けっこう賑わってるみたいですが、今もそれは続いてるのかな。ちょっと落ち着いたのかな。
私らが今日行った時間には混んでおりませんでした。ちょうどよい人数で、嗜まない私たちにはありがたいことに喫煙者もほとんどおらず(煙が苦手なのです、すみません)、料理とお茶だけを純粋に楽しむことができました。

いや――――――、よう食った!!!!!

覚えているかぎり書き出しますと、

お茶は杜仲茶を選び、食べ放題90分コース(2625円お茶大別)で、

・ピータン
・腸詰め
・セロリと大根の酢和え
・翡翠餃子
・海老餃子
・大根餅
・野菜炒め
・地鶏の老酒漬け
・春雨入り小龍包
・茹で餃子
・カスタード餡の胡麻包み揚げ×2
・カスタードの鼠ちゃん
・桃饅頭×2
・チャーシューマン
・烏龍ゼリー
・ライチシャーベット

+お茶二リットル(よう飲んだな…)。

お茶の占める割合は、三分の一は行っていたかと思われます。杜仲茶おいしかったですよー。中国式の淹れかただと、ほどよくすぐに冷めるのがよい。
次は鉄観音のどれかを頼んでみたい。菊花茶もいいな。

一歩お店に入って、思わず息を呑みました。

とにかく店内が(池袋の二号店だったかな)赤い。
テーブルクロスが赤い。壁が赤い。装飾が赤い。
窓に張ってある逆さ福――天から福が降ってきますように、との意味で『福』を逆さに貼るのです――が赤い。


いや――――んwww 上海みたいwwww(喜喜)


上海近くの周荘ってとこに中国人向けツアーで行ったとき食事したお店の中みたいでした!!
クリスマスでも春節でもないのに店内に電飾がちかちかしてるとこなんか、すっごくそのまんま!(大陸はもっと激しかったが…)。

隣のテーブルで会話してるのがひょんと聞こえてきたのですが、おばちゃんは台湾の方なのかもしれません。台湾に行くならどの季節が〜とか尋ねてらっしゃるお客さんがいました。

どのメニューも普通に美味しかったですよ〜!
腸詰なんかは、懐かしさに涙出そうでした。八角など、中華独特の香辛料に慣れるまでは不思議な味と感じるかもしれませんが、だいっすきなオイラたちにとっては堪らん一品です。

野菜炒めは上海で毎日食ってた味。あれよりもうちょっとニンニクの刻みが荒く、油七割増しになれば完璧で、いろんな意味で遠くを見る目になったことでしょう。

あっさりしていて、油分がそれほどでもなく、美味しかったです☆

妹子はカスタード餡の胡麻焼餅に陶酔してました。ものすげえ好みど真ん中だったみたいです。

少し油っぽいかなーとも思いましたが、たしかに美味い。よくカスタード餡は、蒸されて出てくるのですが、ここは揚げ物。
揚げると餡がとろっとして風味が濃厚になり、蒸したときとはまるで別物になるんですね。驚きでした。

お茶がふつ――――に、もう、なんてことはなくあったかくて美味しくて、すごく幸せでした。
杜仲茶がピータンに合っていたらしいです(妹子談)。

今日は暑くて、お水を頼もうと思っていたのに、お茶をがんがん飲んだので結局頼まないで終わりましたよ。

最後のほうは妹子、注ぐのが楽しくなってきた…とか呟くほど(笑)。
茶器が小さいので、頻繁に注ぐのですが、それがなんとなくクセになったみたいですv

他にも食べたいものはたくさんありました。おこわ飯も絶対美味そうだし、ビーフン炒めはマズいわけがないと、経験上わかっております。
豚耳の前菜とクラゲも食べたいし、ニラ饅頭だってすきです。あとユーリンチー(今回はどっちかというと揚げ物を敬遠した)も次回は注文したい。

妹は焼餃子が美味しかったと言ってたので(ヤツは友人たちと以前来店している)、それも気になります。

春雨入り小龍包はとっても美味しかったですよ。とるときに崩れてしまったのが残念でしたが。

翡翠餃子のつやつやした緑色にうっとりしました。

これはアドバイスみたいなものですが、餃子のタレは酢を多め、醤油はさらっと、で配合すると合うと思います。ラー油は辛さのお好みで。
お酢が多めだと、おいしさの深みが増す感じ。ほんとうは一味とかニンニクとかショウガを加えたいところなのですが――と、テーブルを見渡して「あ、クソ、ねぇや」と思ったとき、


この店の中にいると精神が中国滞在モードになる。


――と気がついたワタクシでありました。
いやー店内がほんと雰囲気似てて。

このお店のサービスは中国式で、どっちかというと粗いと評判で耳にしましたが――、粗いなんてとんでもない!
注文を一度で覚えてくれるだけで、もう全然中国式じゃありません! 最高っす!(大真面目)

ましてやステキな笑顔のおじさんおばさん! あんな笑顔、ふつうの中国の食堂で見ることなんてできませんよ。
まるで注文したことが悪の所業かのように眉をくいっと上げられたり、ガンつけじゃないのかと悩む視線とか、超無表情とか、めんどくさそうに目を合わせないとか、呼んでも店員さん来ないとか、そういうのは全くありませんでした(甦る留学先での体験)。

ちょい急かされるかなーって感はあるにしても、はきはきした接客は、粗いより小気味よいと私には思えました。

無言で料理を置いて、無言で空皿さげてくくらい、むしろそのタイミングの良さ、鮮やかさに上手いなー!と感嘆いたしました。

セロリと大根の細ぎりを酢で合えたものは、さっぱりしてて夏に最適。
大根餅は私は糖朝のもののほうが美味しいと思いましたが、ブ厚さが愛しかった。

押さえどころは、桃饅頭!!!!

こーれーはー、んまい!!!! そしてかわゆい!!

鼠さんもかわいかったですけど、この桃饅頭の愛らしさはもう〜最高です。

生地からちゃんと作っているのでしょう、生地の甘みもあって、舌触りがなめらかです。
なにより餡。中の餡が最高にうまい。

このほんのりした甘さ。まったりととろけて広がる感じ。―――あーもっかい上海の豆沙包くいて―――ー!!!!(吠)泣きたくなる美味さです!!

これこれこれだよ、これこそ桃饅頭だよ!!!

実家の商い関係上、小学生くらいの頃から中華料理だけはかなりイイもん食わされてきた私ら姉妹ですが、おいしい桃饅頭との初めての出会いでした…。そこらの名の知られた店でも、まあ、まず間違いなく量産の冷凍モン使ってるとみて間違いありません、桃饅頭は(もちろんちゃんと作ってるお店もありますけれど)。

なのに中国茶館は―――冷凍モンだとしても、こんだけちゃんと作ってうまけりゃ文句なんてありませぬ。出る舌がございませぬ。美味しかったです。

惜しむらくは、下の紙を剥がすときに、緑の葉っぱまで一緒にくっついちゃって剥がれちゃうことかな。ちょい哀しかった。
二度目に食べたときは優しく剥いたので、ほとんど残すことができました☆

デザートも二種類、まあほんと、よく食ったもんです。「そうでもないですよ」とおじさんには言われましたが……店を出ても吐き気が止まらず、歩いたら出る。口から2625円ぶんが出る。という状態で涙目になり、

廃人と化して道端で30分ほど潰したあと、ようやく胃薬を飲んで結局タクシーで帰るという、

妹子に超迷惑かけまくりな事態になったのですから(ゴメン、ほんとゴメン)、やはり相当食った気がします。うちら食べるときはけっこう食べる派だもの…。

最後の烏龍ゼリーがもうダメだった。アウトだった。
食べ放題は私にとって危険かもしれない。と初めて思った。欲張りすぎは体に悪い。そして周囲の人にも非常に申し訳ないことになるのですね。――反省しろ俺!!!!





反省。





―――さて、反省も終わったし次はどこの食べ放題に行こうかなっ☆←懲りねぇ

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