夏コミに受かってたら今時死んでただろうなあとしみじみ。ああよかった。いや、こう安心して次も落ちちゃ困るが、やっぱりちょっぴり思ってしまう。

夏コミと遙か祭りが重なったことを思うと、「両立できるようにサークル落としといたよ〜」という神からの啓示だったのかもしれんと都合のよいことを考えた。

とても都合がよいのでこのまま信じる。


ところで今週のナルチョ。

読んでないんですが、妹子からあらすじを聞いて「ハァ―――!!??」と往来で絶叫してしまいましたよ。大きなリアクションに事欠かない私です。

(批判ともとれることを書いてますので、ナルトのすべてが好き!という方は読まないでください。すみません。)




アスマ先生が三代目の息子ぉ!!??





う―――わ―――後付け設定きた――――!!!!





なんなんですかこの展開。もう新しい設定はいらないっスよ。どうせ設定付け加えたって生かしきれないのがミエミエじゃないですか。
貶したくないけど、頭の中には猛烈クエスチョンマークっすよ。


大体、最初っからアスマが三代目の息子ならそう明記すりゃいい話で、ここまで引っ張った意味がわからない。ほんとに初めからその設定だったのか、ものすげえ疑問符が浮かびます。

あと腰の「火」の布? あれにしたって、十二忍ナンタラの証〜とかってもうまさに「あー昨日考えたばっかりの設定デスネ」って筒抜け。

大人忍者出してくれて、話がそっちに転がっていくのは嬉しいけど、一流脇役だったアスマ先生に、いまやカカシ先生によってその言葉の意味が疑われる「エリート」の冠をくっつけてほしくはなかった…なんなのよそれ。
非常な落胆を禁じえません。

ほんと―――ッにっ、ジャムプ編集部は、「新人の才能を食いつぶす才能」にだけは特化しておりますね。ぼろ雑巾のように絞りつくされた作家たちの悲鳴が、漫画から聞こえてきそうです。

話の展開を考える時間が与えられてないとしか思えない。昨今のナルトの迷走ぶりには眼を覆いたくなるものがあります。

これって担当編集もヘボいんじゃないのか? 話を膨らませてほしいところでは膨らまさず、少し長引かせて話を持たせそうなところを潰し、いったい何のために時間稼ぎをしているのやらさっぱりわかりません。
どんどん話が浅くなっていくばかりです。

妹子が「プールの底に、深〜い絵が描いてある感じ」などとうまいこと言って笑わせてくれましたが、

もう、浅いのミエミエなんですよ。「あれ、絵じゃん(鼻で笑う)」って感じなんですよ。

ど―――にかしてほしい。ど―――にかしてくれ誰か。
ナルトはこんな話じゃなかったぞ。ナルトはすげ――いい話だし、この作者のキャラはすごく気に入ってるんだ私は。問題はストーリーテリングだ。充分な時間だ。いっそ二ヶ月くらい休みをとって外国に旅行にでも行くがいい。奥さんと一緒に。

「アスマは三代目の息子」には、いろいろ突っ込みたい点が山ほどあります。

今まで親戚っぽいことを匂わせつつここまで事実隠しを引っ張った意味がまず不明。

さらに、三代目の葬儀から、おそらく孫の木の葉丸には両親がいないと予想できるのですが、ならばあのとき木の葉丸の手を繋いでいるべきなのはイルカ先生ではなくてアスマのはずでは?
一人遺された甥っ子に対する尋常な仕打ちとは思えません。

三代目の木の葉丸に対する深い愛情――身内が孫がひとりだけと見えたからこその重み――や、
唯一の肉親であった祖父を亡くした木の葉丸の、境遇に対する悲哀、そこから立ち上がる健気さとかが、

実は超身近な肉親がいるんですよ――ん、というアスマ設定の登場でブチ壊された気がするのは私だけでしょうか。


乾いた笑いしか漏れません。

三代目の清い思い出まで汚さないでくれ、頼むから。
過去の遺産を食い潰している。そんなふうにしか見えません。もったいない。

或いは今後、さらにアスマの設定が加えられ、木の葉丸は存在を知らない叔父だったとか、アスマが三代目の息子だってことはカカシも知らない秘密だったとか、まあいろんな方向で辻褄合うようにフォローするかもしれませんが、もうそのフォロー自体が不自然だしな。

カカイル同人では、アスマは三代目の息子で〜はよく出てくる設定ですが、まさかほんとになっちゃうとは思わなかった。

作者の中では固まってた設定だとしても、こんなつまらない展開でバラしちゃうとは思いたくなかった。

すさまじく失礼で、今の展開が好きな方には申し訳なく思うのですが、段々と、私の中でのナルトが「この先どうボロボロになっていくのかが楽しみな漫画」という酷い位置に落ちていっています。

楽しみにしていた時期もあるだけに、めちゃめちゃイヤだ。

自分でも、こういう上から物を見るような言い方はどうよと思うけども、結局読者は身勝手な基準で作品を判断するんだから仕方がない。
好きか嫌いか、面白いかつまらないかという単純な二択だけがそこにある。

新しく設定を生み出しては、尻切れトンボになるのは、あの「アンケート順位」気にして、コンパクトに盛り上げては素早く結末させ、注意を惹こうとしているのかなあとか、

話の「つなぎ」にあたる回を膨らまそうとしないのは、作者が展開に自信を失っているからなのかなあとか、

でもこんなこと続けても、話はちっとも進まない上に浅くなってくばっかりでおもしろくないんだけどな、とかいろいろ勝手に予想したり想像したりしてはみますが、

ほんとのことはさっぱりわからないから、結局漫画を読むしかない。

でもその、作者と読者の唯一の接点でもある漫画の出来がちーとも気に食わないので、なにやら胸にもやもやが溜まるばっかりであります。

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