一晩経って少しは落ち着いたもののいまだ気を抜くと考えこんでしまう39です。

「まーでも、まだ遙か祭りのチケットが当たったわけじゃないし?」

という脳内の励まし(?)に背を押され、とりあえず今日は当初の予定通りKバレエのジゼルを見に行ってきました。



めっちゃよかったー!!!!!!!


なんかカナリ良かったですよ!!! コッペリアとくるみ割りとジゼルを見たけど、今回のジゼルが一番席よかったし! 端っこだったけど、前から五列目!! おひょー★

オーケストラボックス近―――!!!(びっくり)

おおお曲が近い! なんか曲がダイレクト! いやいつも空気以外は通してないはずなんだが、どっか響きがちょっと違う感じ。肌で感じられるような、音に不思議な物質感があるですよ。

今回ね、熊川さんはあんまり飛んだり跳ねたりしないんですよ。アタリマエなんだが。ジゼルだし(古典バレエとよばれる、古い演目なのです)。

だけど演技がなんかすげーよくて、うわ〜若いよ、苦悩する役が似合うなしかし!とか、相方のプリマであるヴィヴィアナがまためちゃ上手くて(まあ私バレエ詳しくないし数も見てないのでレベルがすっごい高いのかどうかとかよくわからないんですが)、「おおお少女だ、動きが少女の感じがするー!」と、興奮しまくりでした。

自分が、演技を見るのが好きなんだということを実感。

そして演技がイイなー、このひとのモダンダンスもイイかもなーとか思いながら見てたんですが、

最後、恋人と別れなければならないという激情に駆られたアルブレヒトが「うああああ!」ってなるよーな場面で、


跳んだ熊川さんめっちゃ高!!!!!(目が点)


近くで見ると、その迫力にもうギョっとしました。
明らかに違うんですよ。他の人の頭二つぶんくらい高いところに到達して、しかもなんか滞空時間が長い。何故だ、何故なんだ。
わからないがすごいのはわかる。

なかなか落ちてこないのはなんでだー!?(笑い話みたいだぞ!)

指先、体の先から滲むような感情の発露にどきどきしていたはずが、一瞬で「アクロバットすげー」に持ってかれた感じで、ちょっと苦笑してしまいましたがね。

あと、熊川さんの前、ヴィヴィアナさんが一人の踊りしてたときも充分すごい技術駆使してて「おぎょ…!」って感じに拍手したくなったんですがその時は誰も拍手せず(苦笑)、熊川さんのときは拍手喝采ってのに、やっぱなんかまー仕方ないけどミーハーだなあ、って感じがしたんですけれどもね。


さて今更ですがバレエ「ジゼル」は、

恋人アルブレヒトが、実は公爵の娘の婚約者だと知った村娘ジゼルは、絶望と衝撃のあまり死んでしまい、死の妖精たちに迎えられる。――というような話の流れ。

陽の光溢れる森のなかの村、という一幕と、
夜の闇のなかで舞う妖精ウィリーたち、という正反対の色をもつ第二幕が、生と死の対比にもなっているわけです。

で、舞台でそれが、もんのすごい美しく表現されておりました。

大道具だけじゃなく、照明の使い方がうまい。ほんとうの森の中のようなライティングです。
あんな、あたたかさが感じられる光は、どーやってつくってるんでしょう…。

第一幕の、森のこずえから漏れた光が家屋にかかっている光景などうっとりするほど綺麗で、うっかりするとマイナスイオンを浴びてる錯覚に陥るかと思うほど。

そして最後、妖精となったジゼルと、生きているアルブレヒトが結ばれず、朝の光に引き裂かれるシーン。

マジで光が「朝」でした。

真横からオレンジ色の光が射す――うますぎ。たしかに陽が昇るときは地平線からですから横向きの光のほうがリアリティがあるのですね。

光の違いで、変わっていないはずの大道具さえも色味を変えたような、ハッとした感動が沸き起こりました。
青く眠っていた木々が呼吸をはじめたような。
夜からの覚醒、そして恋人と過ごした、はかない時間との隔世をあれほどまでにはっきりと感じさせるなんてすごいです。

眩しそうに手をかざし、目を細め起き上がったアルブレヒトが、夜にジゼルと会ったのは願望が見せた夢だろうかとふと疑い、ジゼルの墓に近寄って――、ああ夢じゃなかった――しかしやはりあのひとは死んでしまったのだと、花をかき抱き慟哭する。
胸狂おしくうつくしかったです。

今は、目がおなかいっぱいです。



場所がオーチャードホールでしたので、休日の混み混みな渋谷を歩いていましたら、

妹子がオーバーニーの女の子に目を奪われてふらふらして困りました(しかも怖ぇことに目がマジ)。

真顔で女の子の足を見つめるのはやめようよ…(なまぬるく注意)。

むりやり歩みがのろくなったかと思えば、腕を組んでいるので私も引きずられたのですが、―――ちょうど目の前にオーバーニーの子が。


ほんとに、性別がオスじゃなくてよかったと思いました。
その後、帰りのバスでの会話↓



「アンタさ、渋谷の交差点だけでオーバーニーの子を見ながら半日ぐらいぐるぐるできるよね(乾いた笑い)」

「ああ、たぶんそうなったら気に入りの子の後をつけるよ





さらりとストーカー発言!!
さらりとストーカー発言ッ…!!!(大汗)

コメント

39

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索