つらいようだが週刊少年ジャムプ君、君ともとうとうお別れだ。
思い起こせば数年前から、コツコツ妹子が溜め続けた君。決して毎週買っているわけではないのに、そのかさばりようはなんなのだ。
数えてみたら15冊あった。組み立て式三段ラックのおよそ半分も占めていたんだね。どうりで邪魔なはずだ。
仮に背表紙が三センチだとしたら、積み上げれば45センチの高さ。数年でベッドが作れるね。いやきっとつくってるやつもいるだろうし、
世の中には「本の上に寝るのが一生の夢です」なんてひともいて、いそいそと君を積み上げているかもしれない。
僕みたいに。
本気でダンボールに詰めた本の上で寝ることを計画したんだが、部屋の狭さで頓挫してしまった。場所さえあれば君でも試してみたかった(上に分厚いマットを敷いてソファとして使ってるけど)。
話が逸れた。
とにかく君は、言っちゃなんだが今では邪魔な存在だ。
流通しすぎて中古屋にも売れないし、非常にもろい。
片付ける最中に思わず読みふけってしまい「この巻オレ持ってるじゃん! バカか! コミックス読めよ!」などと自己嫌悪に陥ることはなはだしい。
――でもね、一番の問題は、いったいなにがツボでこの号の君を入手したのか、定かに覚えていないってことなんだよ。
ひどいこと言ってごめん。
でもきみ、どれもこれも構成がそっくりなんだもの。
とりあえずナルト目的であることは確かなんだが、
表紙に魅かれてなのか、
イルカ先生が登場したからなのか、
カラーページになにやら欠かせない情報があったのか、
カカシ先生のよさげカットがあったからなのか、
それとも全く別の萌えが存在したのか、特定できないんだ。
――参った。
とりあえずナルト付近のページだけを破って、他の部分は雑誌ゴミとして捨てたいんだが、どこまで保存しておくべきかすごく悩む。
買うときは安いから悩まずに済むのに、
保存するときと捨てるときは非常―――に苦悩させられる。
やはり君は厄介な存在といわざるを得まい。
さんざん貶してきたようだが、君のことを嫌いってわけじゃないんだよ。むしろ好いているくらいだ。
だからこそ、内容や所属する組織などに惑わされず、いまこそ一個人、いやいや一「紙」としての本分をまっとうしてほしいだけなんだ。
長々と自分勝手なことを言って悪かったね。一緒に過ごせて楽しかったよ。それは掛け値なしに本当。
資源として成仏してくれることを祈っているよ。
――願わくば間抜けに寝坊して、出し忘れた君とまた二週間過ごすことにはなりませんよう。
――とか、涙を呑んで本をしばっているときに頭で考えたりしませんか私だけですかそうですか。
思い起こせば数年前から、コツコツ妹子が溜め続けた君。決して毎週買っているわけではないのに、そのかさばりようはなんなのだ。
数えてみたら15冊あった。組み立て式三段ラックのおよそ半分も占めていたんだね。どうりで邪魔なはずだ。
仮に背表紙が三センチだとしたら、積み上げれば45センチの高さ。数年でベッドが作れるね。いやきっとつくってるやつもいるだろうし、
世の中には「本の上に寝るのが一生の夢です」なんてひともいて、いそいそと君を積み上げているかもしれない。
僕みたいに。
本気でダンボールに詰めた本の上で寝ることを計画したんだが、部屋の狭さで頓挫してしまった。場所さえあれば君でも試してみたかった(上に分厚いマットを敷いてソファとして使ってるけど)。
話が逸れた。
とにかく君は、言っちゃなんだが今では邪魔な存在だ。
流通しすぎて中古屋にも売れないし、非常にもろい。
片付ける最中に思わず読みふけってしまい「この巻オレ持ってるじゃん! バカか! コミックス読めよ!」などと自己嫌悪に陥ることはなはだしい。
――でもね、一番の問題は、いったいなにがツボでこの号の君を入手したのか、定かに覚えていないってことなんだよ。
ひどいこと言ってごめん。
でもきみ、どれもこれも構成がそっくりなんだもの。
とりあえずナルト目的であることは確かなんだが、
表紙に魅かれてなのか、
イルカ先生が登場したからなのか、
カラーページになにやら欠かせない情報があったのか、
カカシ先生のよさげカットがあったからなのか、
それとも全く別の萌えが存在したのか、特定できないんだ。
――参った。
とりあえずナルト付近のページだけを破って、他の部分は雑誌ゴミとして捨てたいんだが、どこまで保存しておくべきかすごく悩む。
買うときは安いから悩まずに済むのに、
保存するときと捨てるときは非常―――に苦悩させられる。
やはり君は厄介な存在といわざるを得まい。
さんざん貶してきたようだが、君のことを嫌いってわけじゃないんだよ。むしろ好いているくらいだ。
だからこそ、内容や所属する組織などに惑わされず、いまこそ一個人、いやいや一「紙」としての本分をまっとうしてほしいだけなんだ。
長々と自分勝手なことを言って悪かったね。一緒に過ごせて楽しかったよ。それは掛け値なしに本当。
資源として成仏してくれることを祈っているよ。
――願わくば間抜けに寝坊して、出し忘れた君とまた二週間過ごすことにはなりませんよう。
――とか、涙を呑んで本をしばっているときに頭で考えたりしませんか私だけですかそうですか。
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