帰ってきた。

よい結婚式だった…花嫁さんがキレイでなあ…。

しかし身内の結婚式は、女性はコンパニオンよろしくビール瓶持って挨拶回りにでかけなければならんと、誰か教えてほしかった。

おまえ行ってこいと言われて白目むきそうになった。

じーさんに愛想ふりまき、ばーさんには注ぐのを拒否され、39はそれでもメゲずに頑張った。

振り向けば父の隣に、仕事の知り合いのひとが腰掛けてしまっている。

席にあぶれた私はトイレに旅に出た。

トイレがすべての安らぎの場所だった。二度と式になど出たくないと思った。にっこり作り笑いをしながら妹子の耳にそっと

「結婚してもいいから、式だけは、あ　げ　な　い　で」とドス黒く呟くほどにはやさぐれていた。

でも祝いの気持ちがあったのはほんとよ。ほんと。うん。
出るなら、心の底から「お客」をやっていられる友達の結婚式に出たいです。うおおおお。