中断して続きを後ほどやるということに慣れていないせいもあると思うのですが。

前も書いたけど、終わりがどこだかゲームだと見えないし(本なら残りの頁でわかるけど)、『章の終わり』って感じが薄くて、どこでセーブしたらよいものかわからなくなってしまうのです。

慣れてない。もう遺伝子レベルで慣れてない。

なんのゲームをやって、お決まりの苦手確認をしたかといいますと、

井上さんが出てる、『デザートラブ』っていう乙女エロゲー(18禁)。

18禁というからにはつまりそういうシーンがあるわけです。エロがあるから18禁なのね。
ちなみにこのゲームはエロなしバージョンもあるらしいです。モノによっては井上さんは落とせないらしい。花屋のにーちゃん役なんですが。
私はパソコン用のやつでやりました。

ぶっちゃけ「システム単純すぎだなー」とか「絵がへぼいなー」とか思っちゃったりしたのですが(すみません…)、井上さんの演技はけっこう上手かったと思う。

台詞の間のとりかたが自然だし(森川さんもうまかった)、たとえキャラの表情と合っていなくても、「俺はこう演じたい」というキャラの解釈が伝わってきて、よかった。

しかもほぼ地声(!!!)。

地声で「おいで」とか言っちゃっていいのか。
「いい子だね」とかまたぶっちゃけていいのか。
「だよーん」とかあまつさえ語尾につけるな。
「あっはーv」っていう笑い声もうどうにかして!

なんかもういろいろ翻弄されまくり。赤面するよもう!

遙か〜とかは、なんかまだ「ゲームやってるな」って感じがするんですが、このエロゲーは(18禁版をやりました)恋愛小説読んでるのに近かったです。

井上さん好きなひとは買いかも。

でもねーエロシーンってんですか、最後のエンディング。

とりあえずそこだけ見ようと(おい)、妹子に「俺の苦労を少しは味わえ…!」とか言われながら最初からアッサリ攻略チャートを参照しながらがんばってやってたわけです。

ゲームが苦手なこのワタクシが。開始一時間は声に出してのツッコミが絶えず妹子にウザがられながらこのワタクシが。

とにもかくにもエロだけは聴こうと(くだらない固い決意)、まっすぐ進んでいったわけなんですが、

いちばん燃え上がるべき(だろ?)とこで、すんげー白目むいてしまいました。


だってありえねえこと喋るんだもん!!!
恥ずかしい通り越して鳥肌だ――――!!!!



これが普通なの!? 乙女えろゲーってこれが常識なの!? なんか涙出てきちゃうよ!? なんか哀しさが漂うよ!?

リアルでわざわざ白目つくっちゃったよ!!??

だって遙か〜より台詞恥ずかしいよ!!!!(←もうこれで、どんだけ台詞が突拍子も無いかわかっていただけるヒトにはわかっていただけると思う)

遙か〜がハリセンツッコミだとしたら、こっちはスライディングで突っ込んじゃうよ――――!!! 羞恥死できる!!!!

ていうかあんな、頭に花咲いたこと言いながらやる男はいやだ!!

つかありえん。恋愛小説にしてもありえない!!!

花背負ってるBL小説ででも、ない!! 見たことないッ!!

なんでこんなうつくしい朝日さしこむ中、恥ずかしさに強張らなきゃならないんだ…と、スコスコ寝てる妹子を思わず揺り起こしたくなったわたしでした。

うーん…新しい体験をしてしまった。しなくてもよい体験だった気がするが…(汗)。

パッケージで、井上さん以外の声優さんが、全員仮名なのも笑える。なぜ仮名にする必要が(笑)?

そんな無駄な抵抗をなさっても、声優さんをちょっと知ってるひとなら、誰が誰を演じているか一発でわかってしまうというのに。

私なんか、最初のほうで主人公の上司役で出てくる脇役を、井上さんが実は演じているなってこともわかっちゃいましたよ。すんげーじーさんの役(爆)。
でもおそらく年齢的にはこのじーさん役のほうに近い…。

たぶん井上さん好きなひとならわかっちゃいますね。

フィギュア好きな友人と話したときも思いましたが、「世界は広いな…」というわけのわからない感慨に襲われました。

オタク商品を知るたびにその念が強くなります。

アニメとか漫画好きよって一言で言っても、程度はひとによって異なりますからね。

ただ見るのがすきってひともいれば、アンソロジーやパロディ読むって人もいるし、BGMのCDに興味をもつひともいるし、自分で書いちゃうひともいるし。

思えば、たとえばファッションは、身につけることによって自己表現ができるわけですが、アニメや漫画が好きってだけでは、自己表現になりません。

人間はやっぱり、「何かの成果を出す」ということに達成感や充実感を得る生き物ですから、この分野の達成感を得るってほんと難しいですね。

本やグッズを買うだけ、読むだけでは、なんか虚しい。少なくともわたしはなんか「何も生み出してないな…」と切なく思うことがあります。
たとえイベントで好きなカカイル作家さんの本をゲットできても。その瞬間は凄まじく嬉しいけれど、読み終わったあとになんとも言えない虚無感がやってくることがあります。

開き直って、「入手する」ことに集中したひとはコレクターになっていくわけですが、それも一種の道だけれども、私はどうも、それだけには生きれないようです。

読んでるだけなのが一番好きで楽だけど、微妙に物足りない。
受信するだけではなく、自分から能動的になにかをしたいという気持ちが、ふっと込み上げるのです。

これは本当に、ひとによって感じ方が相当違います。全くそんなことを思わないひともいれば、すぐに書き始めるひともいるんですから。

しかし、例えば前述のように衣類とかであれば、好みや選択を表現することは、まず自分の衣服を変えればいいのですから、けっこうカンタンな気がします。
少なくとも、すぐに他人に見てもらえるし。こういうのがすきなの!と発表できるのは羨ましい。

でも二次元物は…(嘆息)。
こんなに好きで面白いと思ってるのに、自分から何かを発信するのはなかなか難しい。私にとっては、ハマるには向いてない趣味に思われます。

オタが、同好の士を見つけたときにあれほど話が盛り上がるのは、普段どんなにか「すきなの…!!!」ってことを表現できていないかの、現われかもしれません。

好きもハマるも、ひとによって程度が事細かに違いますから、ゲームや漫画も、ジャンルがものすごく細分化されてしまう。

結果、同じように「好きな漫画のグッズ・商品」であっても、あるひとは見向きもしないが、あるひとは熱烈に買い求める、といった、企業にとっては売れ筋を非常にリサーチしずらい現象が起こったりするわけですね。

わたしがやった『デザートラブ』も、一部のひとには熱狂的に受け入れられるけれど、私にとってはそれほどでもない。井上さんの声は好きだけど、台詞が微妙に好みじゃない。

役者は好きだけど、このお芝居のストーリーはふつー。みたいな感じでしょうか。ラストサ○ライの渡辺ケンみたい…。わたなべ謙好きだけど、あの映画はあんま好きじゃないから。

オタ向けの商品って、だから大ヒットが難しいのかもしれませんね。好みがそれぞれ違いすぎ。

だから結局つくり手は、何が売れるのかより、自分が「何を好きでつくりたいか」を追うことになるんだと思います。明確な基準がないから。自分のものさしで作品をつくっていくしかない。

なんか話がめちゃめちゃずれてますが、
そういうなかで、もしヒット商品をつくりたいーと思うなら、私はセオリー通りにいくのが一番だと思います。いわゆるお約束。なんだかんだいって売れてるやつはみんなそのお約束を踏んでる。

同じように「お約束」をやっても、結局書き手が違うと萌えどころが微妙に違って、ちゃんと違う話になりますからね。

よく同人で書いてて、「うおおおどっかで同じよーな話読んだよ〜〜(涙)」ってなることがあるんですが、それでも、書いてるのが違う人間で、思い入れが違うなら、やっぱり別物になるのだと信じて「いいんだー俺はこれでいーんだああぁ」と泣きながら続けていってます。わたしは(苦笑)。

『デザートラブ』、おもしろかったです。「こういうゲームつくりたいんだー」って感じがちょっとあって。

好みじゃないなーと思っても、つくった人の意思(っつかずばり萌え?)が覗けるものは、おもしろいな。

コメント

nophoto
鶴子
2006年3月21日22:27

 世界中で君にだけあやされるをよしとする乙女参上!あやされてなんだか無性に悔しいのでやけっぱちに云うわよー。

 「こんな体に君がしたんだね。もはや君という花がなければ、僕という水は側溝をゆるやかにながれるドブのよう。」

 ・・・・・・・・・じゃ。(去)

39
39
2006年3月23日15:15

あま――――――――――い!!!!!!!!

ふ。君を泣かせるのは楽しいね。もっと苛めたくなるよ。

森川さんの声で↑を吐いて、ついでに頬を伝う涙を舐めとってあげるくらいのアバンギャルドdtfyぐひじょk…ダメだこっちにもダメージが大きい…。

nophoto
つるこ。
2006年3月24日22:32

 ぐふ(吐血)恋愛系情熱世界って血みどろだとしかおもえない。身を切るギャクかますよりひどい
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