オススメ書こうと思ってたサイトさんの小説が映らない。
2006年2月21日 日常こんなダイヤルアップ接続に愛の手を。救いの手を。
せめてADSLにしてくれ…。
妹子に確認してもらったところ、そっちのパソでは開けるみたいです。どうなってるんだこのページ。
遅くなりました、拍手お返事です。
2月18日18:34のお声さま。
いつもご来訪ありがとうございます!妹子のコメントとあまり変らず芸がありませんが、ほんとのたくたしたサイトなのに来てくださってありがとうございます(涙)。
またちょっと間があいてますが、オススメ書こうと思います。今月中には。また最近カカイルサイトさま増えたりしてる気配がして、うれしいです。カカイル界の片隅でライクを叫ぶ女でいようと思います。
またぜひお越しくださいませv
ところで最近、ほんとに「なつかし漫画フェア」をやってるんですが(半径50センチ以内という極地で)、山岸涼子先生はしみじみすごいですね。
「妖精王」に酔いしれ唸りつつ、この歳になって読み返すと、かつては理解不能だった個所に新たな発見があったり、台詞の単語の意味を誤解してたとこがあったりして(笑)、まるで初めて読むかのように新鮮です。
これってファンタジーだけど、愛の物語だったんだな。
友愛、敬愛、情愛、慈愛、慕情、執愛、盲愛……キャラクターごとにある愛の形が非常に多彩です。妖精なので、性別を越えた(っつかもう無視した)愛でも、生々しくない。なんでだろうな。絵はなまなましいのに伝わるのは透明感っつのは。
けど「情」って元々は、根本は、性別なんか無視したところにあるもんじゃなかなって気がわたしはします。
愛情の形を、比べてるんじゃなくて、羅列で有るのがいいです。
シルフィードという空気の精霊の魂をさらってた妖精がいるんですが、外見は超コワイ。妖精ってより海の妖怪…ギリシャ神話のメドゥーサみたいな感じ。
でも何故だか初めて読んだ小学生のとき、その妖精よりも、きれいな顔したペガサスの青年が怖かった。
ペガサスの彼はヒポグリフといって、主人公に味方して最後まで出てくるひとなのに、わたしはコイツの愛の形がすげー怖かった。
自他ともに認める「盲愛」のために、ときどき目が見えなくなるヒポグリフ。天然お惚けキャラなのに、一度好きになったら相手の感情などおかまいなしにさらって慕う、自己完結っぷりが、いやでいやで仕方ありませんでした。
おのれの醜さに苦しみつつ、愛したひとの魂を閉じ込めている前述の海の妖精のほうが、人間ぽくて安心できました。
「妖精王」のなかで、死にかけた怪我をも治す薬がでてきます。
「悩む者」という名前の薬です。
反対に、毒として存在するのが「悩まぬ者」という薬。
主人公は「なぜ『生』の薬が『悩む者』なのか」と疑問に感じます。
話の終盤になって、「悩みがないだなんて、死んでいることと同じなんだ!」と主人公が叫ぶシーンがあるのですが、あー私がヒポグリフが嫌いな理由はこれかも、と思いました。
悩まないだなんて、人間でない存在です。
悩みのないひとを、わたしは理解することができません。絶対わからない。気持ちが悪い。だから拒否したくなるのです。
この世に生まれ出でて「自分はなぜ生きているのか」と一度でも問わないひとがいるでしょうか。
ヒポグリフは少なくとも、愛するときに疑問を持たないひとなのです。わかっていても開き直る。盲愛だから。めくらだから。ただ愛するだけだから。
でもそれって、相手も見ていない宙ぶらりんの、空虚な独り善がりとどこが違うでしょう。ヒポグリフが素直に盲愛すればするほど、消えない気色悪さにわたしは嫌悪感をつのらせるのでした。
だからといって、シルフィードみたいに閉じ込められてその人しかいない世界で暮らすほうがマシってわけじゃあないんですが。
ただ、ときどき悩むことに疲れて、もーなにも考えたくないし感じたくねえよとか思うのですが、「悩まぬ者は死んでることと同じなんだよ…」と思い出すと、ちょっと慰められるわたしです。
そっかーいまめちゃめちゃ生きてるんだな。という気がして。
せめてADSLにしてくれ…。
妹子に確認してもらったところ、そっちのパソでは開けるみたいです。どうなってるんだこのページ。
遅くなりました、拍手お返事です。
2月18日18:34のお声さま。
いつもご来訪ありがとうございます!妹子のコメントとあまり変らず芸がありませんが、ほんとのたくたしたサイトなのに来てくださってありがとうございます(涙)。
またちょっと間があいてますが、オススメ書こうと思います。今月中には。また最近カカイルサイトさま増えたりしてる気配がして、うれしいです。カカイル界の片隅でライクを叫ぶ女でいようと思います。
またぜひお越しくださいませv
ところで最近、ほんとに「なつかし漫画フェア」をやってるんですが(半径50センチ以内という極地で)、山岸涼子先生はしみじみすごいですね。
「妖精王」に酔いしれ唸りつつ、この歳になって読み返すと、かつては理解不能だった個所に新たな発見があったり、台詞の単語の意味を誤解してたとこがあったりして(笑)、まるで初めて読むかのように新鮮です。
これってファンタジーだけど、愛の物語だったんだな。
友愛、敬愛、情愛、慈愛、慕情、執愛、盲愛……キャラクターごとにある愛の形が非常に多彩です。妖精なので、性別を越えた(っつかもう無視した)愛でも、生々しくない。なんでだろうな。絵はなまなましいのに伝わるのは透明感っつのは。
けど「情」って元々は、根本は、性別なんか無視したところにあるもんじゃなかなって気がわたしはします。
愛情の形を、比べてるんじゃなくて、羅列で有るのがいいです。
シルフィードという空気の精霊の魂をさらってた妖精がいるんですが、外見は超コワイ。妖精ってより海の妖怪…ギリシャ神話のメドゥーサみたいな感じ。
でも何故だか初めて読んだ小学生のとき、その妖精よりも、きれいな顔したペガサスの青年が怖かった。
ペガサスの彼はヒポグリフといって、主人公に味方して最後まで出てくるひとなのに、わたしはコイツの愛の形がすげー怖かった。
自他ともに認める「盲愛」のために、ときどき目が見えなくなるヒポグリフ。天然お惚けキャラなのに、一度好きになったら相手の感情などおかまいなしにさらって慕う、自己完結っぷりが、いやでいやで仕方ありませんでした。
おのれの醜さに苦しみつつ、愛したひとの魂を閉じ込めている前述の海の妖精のほうが、人間ぽくて安心できました。
「妖精王」のなかで、死にかけた怪我をも治す薬がでてきます。
「悩む者」という名前の薬です。
反対に、毒として存在するのが「悩まぬ者」という薬。
主人公は「なぜ『生』の薬が『悩む者』なのか」と疑問に感じます。
話の終盤になって、「悩みがないだなんて、死んでいることと同じなんだ!」と主人公が叫ぶシーンがあるのですが、あー私がヒポグリフが嫌いな理由はこれかも、と思いました。
悩まないだなんて、人間でない存在です。
悩みのないひとを、わたしは理解することができません。絶対わからない。気持ちが悪い。だから拒否したくなるのです。
この世に生まれ出でて「自分はなぜ生きているのか」と一度でも問わないひとがいるでしょうか。
ヒポグリフは少なくとも、愛するときに疑問を持たないひとなのです。わかっていても開き直る。盲愛だから。めくらだから。ただ愛するだけだから。
でもそれって、相手も見ていない宙ぶらりんの、空虚な独り善がりとどこが違うでしょう。ヒポグリフが素直に盲愛すればするほど、消えない気色悪さにわたしは嫌悪感をつのらせるのでした。
だからといって、シルフィードみたいに閉じ込められてその人しかいない世界で暮らすほうがマシってわけじゃあないんですが。
ただ、ときどき悩むことに疲れて、もーなにも考えたくないし感じたくねえよとか思うのですが、「悩まぬ者は死んでることと同じなんだよ…」と思い出すと、ちょっと慰められるわたしです。
そっかーいまめちゃめちゃ生きてるんだな。という気がして。
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