ISBN:4251007204 単行本 原 ゆたか あかね書房 1989/07 ¥795

ずっと捜し求めていた本です。
児童書なのですが、めちゃめちゃ面白い。皆さんを爆笑の渦に陥れること間違いなしの一品です。

いやー児童書読んで、母娘で涙にじませ大爆笑したのは、この一冊だけじゃないでしょうかね。

ちょっとあやふやな記憶ですが、おおまかなあらすじは、


主人公は現代の、元気いっぱいの男の子。
森のおばあさんのところへお使いを頼まれます。赤いフードのついたコートは女のこっぽくてイヤだと言い張ったのですが、お母さんにむりやり着せられ、送り出されてしまいます。

題名からわかるようにあかずきんちゃんのパロ作品。でもそのパロ具合が絶妙です。

オオカミに同情したくなったあかずきんは初めてでした(笑)。

さて一方、こちらは森に住んでいるオオカミ。こいつは昔昔、あかずきんちゃんを襲って、猟師にこてんぱんにされてしまったオオカミの子孫という設定です(どうなのよそれ(苦笑))。

森をすっとぶように駆け抜けていく、赤いフードをかぶった子供を見て、オオカミは「今こそ復讐のとき!」といきり立ちます。

ところがこのあかずきんは、か弱くおとなしやかな女の子なんぞではなかった…。

オオカミを「遊んでくれる相手」と勘違いした男の子、チャンバラごっこやらなんやらで、オオカミの方をぼっこんぼっこんにしてしまうのですよ。

もー、こんときの会話とかが、見事にかみあってないというかトンマというか、ことごとくオオカミの狙いが外されるところが楽しくってしょうがない。

あげく、「あ、お使いわすれてた!」とおばあちゃん家にビューン☆

うちひしがれながら、よろよろと、オオカミは、帰り道で待ち伏せをたくらみます。なにせ、先祖はおばあちゃん家まで行って失敗しましたからね。

ところが。

男の子は今度は、赤いフードつきコートを、おばあちゃん家に忘れて帰ってしまうのです。

ふつーの男の子の格好でビューン!☆☆と森をすっとんでく子供を見て、オオカミは「いや、あれは…あれは男の子だから、あかずきんじゃないはずだ!!」と、

けっきょく待ちぼうけをくらってしまうのですわ…。

確かその後、おばあちゃん家にすごすご向かって、おばあちゃんに慰められたような気もします。

まー、なにせ小学生のときの記憶なんでどこまで確かだかわかりませんが、こんだけはっきり覚えてるとどうしても読みたくて探していたのですが、ネットのおかげで見つかりましたー。

どうにか手に入れて、自分の記憶との齟齬を確かめたいものです。そしてまた大笑いしたいなー。

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