カラスの声が聞こえ始める時間です。アホー。そうさ私はアホーさ。でも10時までには出社する予定なのにさっきまで起きてた妹子も(以下略)。

友達にきゃわゆいクリスマスカードを送るため、眠気と生来のヘタクソな字のせいでどうにもこうにも適当に書きなぐったような印象のぬぐえない宛名を書いておりました。
ごめんクソミソに言って。

でも不思議なんだ。……なぜ同じ筆を持って、絵を書けばあれほど理想の曲線を描くのに、文字では不可能なのかと。

そういうわたくしも、決して美しい文字を書くわけではございません。あくまでフツーか、それ以下あたり。

きれいな文字を書けるひとって尊敬します。

さて、カカイルな話題です。しかも今回はちょっとアブノーマル。いやアブノーマルでない腐女子な話題などあるのかというツッコミはどうか置いといて。

フツーじゃねえよな、と思うヤオイジャンルにおいても、なかなかこれは、好き嫌いがあると思います。

―――カカイル・子供つき。について。

なんでもアリの忍世界、性転換だってやっちゃうぜ!と子供を産んじゃうイルカ先生は珍しくありません。

サイト掲載のパターンだと、カカシが無理やりイルカを襲って性転換させちゃって子供孕ませたりとか(きっぱり犯罪っすね)、あとはフツーに出会って、実はイルカ先生が先天的体質もしくは後天的な術等の事故により、女の性をも持っていたりして子供ができたりします。

でも実は、けっこう好き嫌いあるんじゃないかなと思うのですよ。拒絶というまで極端ではなくとも、好きではないし読まない、というひとが割合いるんじゃないかな。

純粋に(純粋に?)男×男の読み物としての危うさ、そこはかとない、禁断の関係というアンバランスさを第一の魅力として読んでいる人にとっては、イルカ先生が勝手に性転換されちゃったりしてる展開は、むしろおもしろさを削ぎ落とす行為に他ならないわけです。

例えばイルカ先生が実はめちゃくちゃ強い、という裏設定をつける話もありますが、これも、あまり好きではないなあというひとがいます。
そういう方は、『中忍』のイルカ先生に対してすごく魅力を感じているわけで、上記の付け加えられた設定は、萌えを半減する要素でしかないわけです。

私はといえば、抵抗なく受け入れ読むことができますが。

けっこうこの、子供を産む話っていうのは、いくつかの展開分けすることができると思います。

・女性化、妊娠、出産までの話が中心に進み、かわいい子供が生まれましたとさ〜という感じで、残り1話ぐらいで子供誕生で終わるパターン。

・子供を産んでから始まる話で、カカシ先生鬼畜率高し。七転八倒の末、やっぱり一緒にいよう〜になるパターン

この手の話で鬼畜カカシ出現率が高いのは、「襲われて無理やりでもなければ、男らしいイルカ先生が女性化・出産なんてことに付き合うわけない気がする」との認識からくるものかもしれませんね。

蒐集庵さまの『狂宴』やGod Bless Youさまの『そして、それが風だと知った。』は、すごーくそのパターンとして、書き手さまの思考が反映されてると思います。
妊娠したーワーイ☆ってなるわけないよな…というイルカ先生の性格への。

まあさらに、カカシがいわばだまし討ちのようにイルカ先生を女性化させちゃうので、そういう展開を好む嗜好もあると思われます(苦笑)。

一方、もう少しイルカ先生が柔軟で、出産までのプロセスをひたすら取り上げたと思うのは、insideさまの『破禁』全三巻でしょうか。オフラインで刊行なされました。

これは半陰陽といいますか、術の暴走で中性体になってしまったイルカ先生を、カカシ先生が好きになって愛しちゃって守りに守って守り抜き――の過程がじわじわと進んでゆきました。

女性化とか、特殊設定をばんばん駆使なさった割りには、思いのほか純愛な話で驚きました。
設定がほとんど恋愛成就の「障害」となっていた気がするのですが、カカシがまたえらい紳士カカシで(笑)、カカシが悶々とする度にこっちも悶々とさせられました。

たぶんあのカカシに少しでも鬼畜要素が備わっていたら、あの話は二巻ぐらいで終わっていたでしょう(でもってイルカ先生には嫌われたに違いない)。

カカシ先生とイルカ先生が、家族を持っちゃう展開もけっこう好きです。楽しんで読めます。

シリーズ化すると、その子供たちの話とかがずらっと続いたりして、もはやこれはカカイルではないような…と自分でも悩んだりするんですが、いやしかし、やはりカカイルだから読んでいるんだよなと思い直します。

ところで子供が生まれる場合、なんで「長男」の確率が高いんでしょう?

そんでイルカ先生を、カカシ先生と取り合うような感じになることが多い。
いちばん想像しやすい展開なのかなー。

子供話はけっこう読んできたなと思っていたのですが、つい先日、また違う子供話を見つけました。

このお話は、なんだかすごくツボにハマりました。

なにがイイって――ネタバレになるので申し訳ないのですが――カカシが自分の子と知らずに触れ合い、次第に子供をいとしく思っていくのがすごく自然に書かれている。

イルカに魅かれるのと同時に、イルカと子供がつくりだす空間に浸ってしまって、ひとりの寂しさに居たたまれなくなるカカシ。
それも、なんだか優しく描かれているのです。

子供がすごく可愛らしいコなんですが、とても無口。でもイルカ先生の体にぴたっと張り付くのが癖なんですね。

もともと悪い印象は抱いていなかったとはいえ、カカシがその子と打ち解けて、家族のように抱き上げて買い物に行ったりする感じがすごくあったかくて素敵です。

そして一番ポイント高かったのは、「子供」という存在が、ふたりの関係を結び付けているということ。

子供の名前にちゃんと意味をもたせて、話の中にきちんと生かして、最後に読み手の心に残るのが「カカシとイルカの関係→子供」という図ではなく、「カカシ―子供―イルカ」となっていました。少なくとも私にはそう受け取れました。

すごく良かったです。
まだ完結してはいないので、次の話の更新がとても楽しみです。

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