ISBN:4093861536 単行本 嶽本 野ばら 小学館 2005/07 ¥1,470

今日本屋に行ったら見つけちゃって、思わずそのまま立ち読み態勢に入ってしまいました。

元々映画の下妻物語のほうは見ていて、近年でも随一の私的ヒットだ!と歓喜したのですが、この続きのほうもかなり面白かったです。

やっぱ読んでて笑えるってのはいいよね。

最近読んだ漫画だと「今日から俺は!!」があるので、なんかヤンキーに縁があるなとか思いつつ。たのしーのなんの。

殺人事件と銘打ってはいますが、ミステリ的要素は皆無です。いやそういう話向きになったりするんですけど、ぜーんぜんそういう話じゃないですね。

というか殺人事件が起こる意味あったのかしらこれ。

とかも思っちゃったり。いや物語の流れ的にね、絶対必要だと思われるような要素ではないと私は感じちゃったのですよ。題にまで入ってますけども。

まあでも面白かったのでいいんですが。

ロリータファッションに命をかける少女と、アタマがパープーな、だけど一途なヤンキー少女。

なんで下妻物語が好きなのかなーというと、この作品に漂うロリータや、バイクに対する情熱が私をひきつけるからだと思います。

そこはかとなく漂う、オタク性とでもいいましょうか。

何かに夢中になってるひとは、どこか似てる気がします。特定の話題でだけきらきら目を輝かせるひと。その分野で息を吹き返すひと。
これだけは愛してやまないと大事に思うこと。

そういった一途で、一般の見方からすればちょっとおバカで、でも当人たちはこの上なく幸せな生き方。―――それをオタクというのです。

自分の好きなものに向かって冒険する姿勢を、いつからか誰しもが少しずつなくしてしまいます。
子供の頃、おもしろがって家と家の隙間を探検していたけれど、いつからかやめてしまったように。
私は服が汚れる事の方が大事になってしまったのです。

でも人間は変っていくけれど、変らない核の部分もあるのですよね。
自分のそれはどこにあり、そして何だっただろうかと、読み終えて少し考えました。

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