忍た○風に始めてみました。

カカシ先生の出番が増えているのはまことに喜ばしい。少なくとも、一度手にとって触ってみたいと思うけど一生叶わないであろう、スミソニアン博物館に展示されている呪いの青いダイヤを撫でくりまわすのと同じレベルで困難な「イルカ先生の活躍」が叶わないことを思えば、涙流して号泣してもいいくらいに喜ばしい。

常々カカイラーの中(だけじゃないだろうが)で広まっている「カカっせんせってほんとに強いの?」とのヘタレ疑惑。

これねえ…作者にとってはカカシが理想の男らしいんですが、ほんとに理想の体現者なのか?と眇目で見てしまいます。
まー、スーパーヒーロー的位置の「理想の男」ではないんだろうなってことはよくわかりましたが。

落ち着いててー思慮深くてーつっても人間くさいところがないわけではなくーいつも泰然自若としてて余裕ありげに見えるけど、不真面目なわけではなく。

頼りがいがある男だけど、どこか孤独を好むような面がほろり見えて。

脆さと強さとやさしさを兼ね備えた男と、見せたいんじゃないかなーとか私は想像してみたりしています。

しかしですねー、なんかこう、もうちょっとナルト世界でのカカシ先生がもったいない気もするんですよね。

まあ主人公が子供であるナルトですから、周りの大人たちが理解者であったり支援者であったり、副采の位置付けになるのは仕方ないのでしょう。

…でも。ところどころで忍の生き方の悲しさや激しさをギラギラっと見せ付けて、物語に奥深さを与えてくれてるのは、少年たちではなく、むしろいい歳した大人キャラだと思うのですよ。

扱いは少なくとも、作品への影響力はすごく大きいと思う。
それはまんま、数字的に子供キャラのファンだけでなく、しっかり大人キャラのファンもいるってことが証明しているんじゃないだろうか。

カカシ先生は、すごいすごい強い強いとは言われてるけども、どーも今までの流れ的に「決めるトコは決める!」ってのが弱いんですね。

やっぱり決定的だったのは、いま思うとイタチとの一戦でしょう。

相当な敵キャラであるイタチ(なんせ大蛇丸よりつえーらしいし?)が、カカシにあっさり抑えこまれちゃうぐらいの強さだったら、後々の展開がうまくなかったのかもしれませんが、あの場面のせいで「カカシ<イタチ?」って思っちゃったでしょ読者は絶対。

あまり計画性がないのか、説明的せりふが多いってのも、なんか「強さ」にうさんくささを感じる一因ではないでしょうか。こー、もっとうまい時だと、説明くさい台詞でも自然に読ませられちゃうんですが。

けっこうキツいこと言ってるかもしれませんが、それほど深く考えて述べてるわけではないので、ナルトの原作をカンペキ愛してる方には申し訳ありません。
でもひとには好き好きがあるのよね…そして私はカカイルはほぼ無条件で好きだが、ナルト原作はそこまで好きではない…。

でー、カカシ先生の新技についてなんですが。



正直、―――あんだけ引っ張って万華鏡写輪眼ですかッ!! イタチとおんなじですかッッ!!

…って思ってしまいました。

いやー同じっつってもなんか模様変ってたし、全く同じではないんだろうけどさーあーそれとも万華鏡みたいにいろいろ景色が変るようにできる技も違くなるってことなのかしら? そういう意味? 今思いついたんだが。

なんかなあ、あんだけ使ったあとに疲れる術って、実用性あるんですかカカシ先生?

だってめちゃめちゃ隙だらけっぽいですよ…。カカシ先生って千鳥といい、写輪眼といい、ハイリスクハイリターンの極地な技しか持ってらっしゃらないんでしょうか…?(涙)

あっさり敵をかたづけて「まだまだだな…」とか笑むカカっせんせが見てみたいですよわたくしは(ゲームのやりすぎです)。

どうせ新技なら、違う名称で出してほしかったなあ、というのが素直なところです。細かいつまんないことかもしれないですが、こういう細々とした設定をきちんとすることってけっこう大事だと思うんですよ。

話は超浅いのに設定ばっかり名称ばっかり気合入ってる物語なんてハナでワラって終わりですが、ナルトはそうではないと思うからこそ、もうちょっと「カカシ先生の独自性」を出してほしかった。

カカシ先生が左眼を抑えてハアハアしてるんだよねーと妹子と会話しながら、私は思わず

「とっちまえとっちまえ、そんな写輪眼なんか」

と言ってしまいました。

えーなんでよー?と、それにはちょっと抵抗がありそうな妹子の疑問への答えこそ、私の「カカシ像」を顕著に示していたかもしれません。


「だってさー写輪眼のカカシとは言うけどさ、私は『チャクラをめっちゃ使用する写輪眼をとったほうが、実はすげー強くなりました』なカカシ先生が理想なのよ〜」

―――そんな裏設定、どうでしょう岸本先生…!!(←僭越にもほどがある…すみませんすみません)

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