腐女子の繰り言。

2005年6月6日
自分の萌えのルーツを探る。

―――言葉いれかえれば、特番の題にもなりそうな。しかしくだらない試み。


北斗○拳でトキさまにときめいたのがいちばん古い記憶のような気がしますが、小学校低学年中学年時代、児童書を読み漁っていた私の萌えは、もしかしたらアレだったかもしれんとわたくし思いつきました。



―――ルパン×ホームズ。



作家が違うやろう!!とかいう突っ込みは却下。
いや実はこれ、ルパンVSホームズっていう本は実際あるんですよ。ルパンの作者ルブランが書いてたはず。

ホームズシリーズを読破したあとルパンシリーズに移った私は、そりゃもう興奮しながら読みました。
まさに夢の対決ですもん。

世界一有名な探偵と、世界一有名な怪盗。

いったいどっちが勝つんだろう!とドキドキわくわくもんでした。

ちなみに私は気難しいホームズよりも、怪盗紳士なルパンの方が好きでした。

本としてはホームズシリーズが読みやすいんですよ。訳本もいっぱい出てるし。ルパンはちとややこしい感じ…。

ホームズは、今も思うだに、なかなか秀逸な構成で造られた作品です。大人が読んでもきっとおもしろい。

ルパンシリーズはですね、ほとんどが、最後までルパンが出てこないんですよ。
いや出てくるんですけど、変装の達人という設定なんで、誰がルパンだかわからないんです。
まあ大抵、いちばん美味しい役どころの人物なんですが。

ルパンVSホームズシリーズでいちばんうおおおっと燃え上がるのは、最初のシーン。

ルパンの変装をあっさりホームズが見破ってしまうのです。
しかしこれも、もしドイルが書いていたら、トリックとかを説明してもっと深みのあるバラしかたになったのかも。

読み手をあっと言わせる仕掛けにおいては、ドイルはものすごいものがあると思います。さすが名作といわれるだけのことはある。

いちばん燃える最初の邂逅シーンですが、実際のところ、ここのせいで話がつまらなくなっちゃったってのもあるんですよねー。

だって最初に出会っちゃったら、あとどーすりゃいいのよ(笑)。

後が続かないのです。
ですから萌え以外の点においてはそれほど、このルパンVSホームズ本の意義はないと思います。

なのでガッカリもしましたが、―――実際、萌え以外のどの落としどころがあるってんですか、ねえ!?

夢の競演ですよ!?

ただ一緒の作品に出てるってことが意味を持つのだといっても過言じゃないですよ。

そんなわけで、内容に深みがなくとも、ルブランの遊び心にすんごく幸せになりながら読み進むことができます。

ありがとう、ルブラン!!って感じです。

あっさりルパンを捕まえるホームズ。
そしてそこから逃げ出すルパン。
こんな形の追いかけっこが、延々と続いてゆきます。



で。
―――なんでいきなりこんな話題を持ち出すかというと。



あああれおもしろかったなあ、と思い出して、そうだルパン×ホームズ話を書いてるひとは同人でいないのかしらと気になったってだけの話です。

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