とるこ日記がおもしろいです。

作家の定金伸治氏と乙一氏、漫画家(?すんませんよく知らないのです)松原真琴女史の三人がトルコへ旅行しに行ったときのお話を、ぜんぜん日記っぽくなく書いておられます(失敬)。

定金氏といえばジハード。私の中ではイコールで結ばれております。ジハードの漫画版でえらい萌えたのも記憶になつかしい。

乙一氏といえば夏と花火とわたしの死体、よりも実は暗黒童話かなんかに入ってた短編の方が好きでした。
他の作品はあんまり読んでません。何故って全体的に、興味深くおもしろくはあるんだけど、読んだあとに空気が重く感じるから…(再び失敬)。

さて、ぜんぜん紀行文としてもガイドとしても役立ってない(重ねて失敬)とるこ日記ですが、ぬは、と笑ってしまうおもしろさにおいては特上です。

ぷぅーっと吹き出すんでも、にやりとするんでもなく、「ぬは」。鼻でフッと笑うに近いような感覚。

むしろ半ひきこもりの出不精が旅行に行くとどうなるかというよい実験のようでした。テンションも上がらないが下がりもしない、デジカメ盗まれたりお金ボられたりしながら続いてゆくトルコの青い空。

はしばしに付け加えられた、乙一氏と松原さんによる説明や回想が楽しい。気の抜けるような会話禄も、きっとここが日本でも南極でも似たような会話を交わすんだろうなと想像できる生ぬるさ。

わらかしてくれます。

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