が、往々にしてあります。

どうも自分の第一印象を重んじる性質のようで。後回しにしよう、とあっさり放ったあげく、忘れてしまうこともあります。

ゆえに、例えば何年かのちに初めて読んで、「私のバカ―――ッ!!!」となることも往々にしてあります。いいものとは一秒でも早く知り合っておきたいくせに、読まず嫌いなんて変ですね。

食わず嫌いでいうと、メロンがダメだったそうです。
おそらくあの形状。……タネがついてるとこのほにゃほにゃした部分あるでしょう、あれが私はダメだったと思うんですよね。

なんか感覚的に気持ち悪い。

それで避けていたのではないかと、二歳当時の自分を想像してみる。

食べたくない食べたくないと逃げる私に、「じゃあ、果汁だけでも、ちょっと飲んでみて?」と、スプーンにほんのちょっぴり掬って母上が飲ませてくれたあと―――おもむろに自分から食べ始めたそうです。


うん。うまいもんね、メロン。甘いもんね。


ちっちゃい子ってアホで愛しい…それが自分でも(苦笑)。

読まず嫌いは数限りなくありましたが、見ず嫌いで最近わりと後悔したのは、ディズニーのトイ・ストーリーでした。

キャラクターに親しみを持てず、というかあのCGの顔を敬遠しちゃったのかもしれませんが、ともかく長年、見る気になりませんでした。

でもあれ、面白いんですよね。

なんの機会か覚えてませんが、見てみたらすっごくハマったんですよねー。色使いも、全部パソコンなのに目に痛くないし、ストーリーもおもしろい。

なにより夢がある。おもちゃがひとりでに動き出すっていう夢が。

ちっちゃいころ、そういうことを考えたなあ、と。夜の中に繰り広げられるおもちゃたちのお話なんぞを想像しては楽しんだものです。

最近毎日見てるのですが、中国語音声が台湾訛りらしくって、なかなか興味深いです。語尾にeの音をつけるのが、台湾風なんだそうな。あとhの音が強くないのです。

食わず嫌いも、読まず嫌いも、見ず嫌いも、自分にとって悪いことはあっても、いいことなどひとつもない、と私は思います。

頑なに嫌いだ嫌いだという前に、なにが嫌いなのか、なぜ嫌いなのか、一歩退いて考えてみて、ほんの少し挑戦してみる気になれば―――次の瞬間からそれは、好きなものになります。

やっぱり好きではないなと思っても、試してみるっていう行動そのものが、自分にとって意外に深い意味をもつのです。

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