あれ俺ってばこんなに机の上を整理してから出かけたかしら?

ってなぐらい私物がきちんとしておったのですが、どーにも手を触れると、


――――恐ろしいほどの砂利感が。


黄砂でしょうか。黄砂ですね。いやもう絶対黄砂だ。

上海ではやたらと埃がたまります。空気中にも相当ゴミが舞ってるせいもあるのでしょう。

今日など、友人が「窓開けて授業いって、帰ってきたら机がジャリっとした…」と嘆いておりました。気持ちはよくわかる…。

ごく細かい黒い砂のようなもの。それに普通の埃も多いので、床の掃除は頻繁にしないと気持ちわるくっていけません。



ところでこの友人、上海動物園に黄色いパンダを見にいったそうなのですが。



「きいろ? 黄色いパンダがいるの?」
「いるんだよー。汚れで黄色いの♪



――なんて会話は、上海に来たばかりの留学生に対しての常套文句なのですが、半年もいたら「んだらば確かめでみっぺや」と行くまでたくましくなります。

行ってきたという彼女にデジカメの写真を見せてもらいながら、

「で、黄色いパンダの写真は?」

と無邪気にたずねると、

「ないよ。撮らなかった」との返答。



なぜ。
むしろそれがいちばんの目的ではなかったのか。



「――あのね、黄色じゃなかったよ」
「へ? ふつーのパンダだったの?」




「ううん、茶色だった





ボロ雑巾が丸まってるようにしか見えず、どーしても写真をとる気にならなかったのだそうな……。

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