上海にはパスタがない。

と書くとまるで未開の地のようですが、そこまでのことはありません。金さえ出せば大概のものは手に入るし、高級なお店に行けばちゃんと美味いパスタが食べれます。

―――たぶん。私、食べに行ったことないんで語尾は微妙になりますが。

ないというのは、普通に留学生が、自宅でパスタを作りたいと思った場合です。スパゲティそのものが売ってないんですね、街中のスーパーでは。

そこで、パスタの代役として活躍するもの。

――――とうもろこし麺。

韓国料理の食材として、けっこう見かけます。
茹でると平たい麺になって、外見はパスタそっくりです。……味は……近いです（ごにょごにょ）。
まったくパスタそのものというわけにはいきませんが、少なくともミートソースみたいな濃い味のソースを絡めて食べる時には、さほど支障がないと言えると思います。

というか私がはぴばすでだというので、友人たちがミートソースパスタをごちそうしてくれたのです。

美味かったです。……いやもう、ミートソースの香りだけでうっとりしました。

今の私なら、日本の学校給食にでも感動するんだろうなあ…。


そういえば、こないだ帰国したとき、いちばん感動した食べ物。


マックのてりやきバーガーでした。


だってだってだって日本特異のものなんですよテリヤキ味って！！！　照り焼きとマヨネーズのコンビに勝てるバーガーなんてありますかいやない！！！

……中国に来て初めて、外国には「てりやきバーガー」がないんだと思い知った私です。