続・ハウル

2005年1月13日
海賊版の詳細解説でも(なぜかというと私だったら知りたいと思うから)。

まずこれだけは確実ですが、ちゃんとした綺麗な絵をはっきり見たーい!!という方には不向きです。あくまでも「ストーリーを把握し雰囲気を掴み大らかに楽しむ」というレベル。時々、あれ今セリフなんて言った?とか画面がボヤけることもありますから。

っつかそもそも違法ですしね。
でもこの国じゃす―――んげえ大っぴらに売られてるけどね。
(しかもおっちゃんに「すごくいいやつだ。綺麗に見える」とか薦められた。どこがだおっちゃん)

以下、ちょびっとシーンバレを含みます。ネタバレは避けたつもり。

ほんとに映画館で録ったヤツなのか? と思いながら(不謹慎にもめっちゃわくわくでした)再生してみますと―――。

……いきなり途中から始まってる!!??

あやや。もっかい停止して再生してみましたが、やっぱりいきなり兵隊さんの行進から始まってます。しかし、なんとなく雰囲気で初めのほうっぽいなーと感じたので、私は無視してそのまま見ました。

すると。



――――いきなり絵にかぶさってハングルが。



え!? 私字幕のとこなんかいじってないんですけど!! と何度かボタンを押してみましたが変化なし。というか中国語の字幕が下方に出てきた。え、と、ということは、まさかこれは…。

そう。


韓国の映画館で盗み撮りしたものなんですね!!!



とりあえず始終、ハングルの可愛い字幕がついてまわりました。まあ私は気にならなくなりましたけど。

画像は、大体においてはけっこういい方だと思います。最初に人の頭がふたつほど通った以外は邪魔ものはありませんでした。ブレたりズレたりはしてたけど。でもまあ海賊版だし、見れりゃいいやと思ってたので、私は満足できる範囲。

が。途中から始まったのはさすがにどうかと思います。
その挽回のように、終わった後に即、何故か初めから始まるハウルが入ってました(中盤でちょちょ切れる)。

音声がいちばんウケました。
中国語が一応はいっているんですけど、えらく言ってる意味が違う。セリフそのものが相当変わってました。これは、正規のDVDで中国語が吹き替えされるときには、ちゃんとしたやつになると思うんですが…。

どうも、ニュアンス的に正しい文章として中国語に訳すのが大変なので、間に合わせでアテレコしたような感覚が残りました。

例えば、ソフィが、カブが倒れてるのを見つけるシーン。
杖に良さそうな木ね、と近寄っていくのが原文のままですが、翻訳したやつでは「なんで木が倒れてるのかしら」となっています。

いや全然違うしソレ。

ハウルの城に必死に入ろうとするシーン。
「乗せるのか乗せないのかはっきりしてちょうだい!」とソフィが喚いて思わず笑っちゃいましたけど、中国語では「なんで乗せてくれないの!」となってます。

……やっぱり意味が違うしソレ。

こんな感じで、ところどころ「あれ、あれ?」って感じる台詞はありましたが、中国語の音声も字幕も切って、日本語だけで見れば問題はないので、かえって面白かったぐらいです。
しかも何故かやたら吹き替えの発音が綺麗で。聞き取りやすかった。

ただ、やっつけ仕事らしく(他に方法がないのかもしれんけど)、きっと重ね録りしただけなんでしょうね、中国語の音声が入ってるところは、バックミュージックが消えています。ぽかっと穴みたいに。音楽や効果音が消えて、声だけがぽつっと入っているのです。

うわすんげーテキトー。

って正直思いましたけど、中国だから!! それも楽しめなきゃ、留学なんてやってらんないから!!!

さすがです。むしろ感心いたしました。
これを「オススメだ!」と言うDVD屋のおっちゃんにもね…。

一番「あっクソ!!」って思ったのは、
最後の歌が、エンディングとしての映像が終わったあと、即座にカットされていたこと、かな。 

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