書きはぐった…

2004年11月20日
何故かといいますと。

生クリームつけられてたからです。


ってこれじゃ意味が伝わらないですが。でもそういうことなんです。付け加えるなら、11月20日がルームメイトの子の誕生日で、サプライズパーティーやるから来いと、韓国人の友人に誘われたのです。

愛するルームメイト(奇跡的においらたちはわりと温厚な関係。大概問題があるものですが)のため…!! 夜中12時でもでかけましょうとも!!

と、寮のお外まで私らはのこのこ出ていったわけですよ。
ええ。まさにのこのことオマヌケに後を付いていったのですよ。

…まさかあんな恐ろしいことがあるとは思いもせずに。

ぼんやりと、地面にキャンドルが置かれているのが見えました。大きなケーキを丸く囲んでキャンドルが、綺麗に夜の広場を映し出していました。

それを丸く囲んで、十数人ほどでしたでしょうか、私と仲のいい友人ひとり以外はみな韓国人というメンバーで、はぴばすでーの歌を大合唱。照れ笑いの彼女をさあとばかり、―――――拘束する男ふたり。

まさか。



いやまさか。いくらなんでも。だってオンナノコよ?


ハングルが聞き取れなくたって、やろうとしていることはわかる。必死に逃げようとするオンナノコ。なにやら言い訳とも逃げ口上ともつかないことを喋り、どうにか男どもの意思を変えようとしている。しかしノリのいい彼らにそんな手段は通用しない…。

年貢の納めどきだぜ!! もしくはいい加減に覚悟を決めろ!ばりの勢いで彼女の顔が――ーケーキに吸い込まれていきました…。

―――はぶ!

みたいな音が聞こえたかもしれない(悲哀)。


うわあああマジでやった!!と思わず私は叫んでおりましたよ。しかし事態を面白がっている場合ではなかったのです。以前韓国人の誕生会に参加したことのある友人はわかっているようで、ちょっと慄いておりました。しかし彼女の恐怖を知りようはずもなく。

――――け。

――――――ケーキ。

ケーキが空飛んでるよオイ!!!!!!


ああ昼間だったらあの光景が目にも鮮やかに見えただろうに…。

正確には丸められて投げられてましたがね。雪合戦よろしく、生クリーム合戦。勝ち負けねえじゃんよ!!!!!(怒)


「ぎゃ―――――!!!!!!」


本気で叫びました。本気で逃げ回りました。あんな必死で走ったのなんか久しぶりじゃねえの俺?っつか笑っちゃって足に力が入らねーっつうのー!!!!!

でも!!!!!

でもでもでも、ここには私の代わりに生クリームの染みのついた服を洗ってくれるおかーさんなんか居ないのよおおおう!!!

ええそりゃもう必死でしたとも。

ガハガハ笑いながらあちこちで生クリームぶつけあってる男どもを避けて通るため、私は端っこのほうに逃げました。

まさに広場は阿鼻叫喚。とくに三名いた女性は…もう…主役は言うに及ばず…。

韓国人男性はみんな兵役してる(まだのヤツもいるが)から、ムダに体力ありあまってるし(死)。馬鹿にしてるわけじゃありません。ほんとにスゴイんスよ…。


暗闇のなか、そこかしこで走り回る気配、悲鳴をあげる誕生日の彼女、逃げ遅れた友人の「いやあああぁぁぁ〜〜(涙)!!!」という絶叫(笑うしかない)。

あとで見た友人は、髪にも服にも顔にも、ぐしゃぐしゃに生クリームをぬりたくられて、サダコのよーになっていました…(マジでサダコサダコ言われてた。っつか似てた)。

知ってます?
生クリームって、顔や髪につけて放置すると、ムースみたいに固まるんですよっ☆(鬱)



――――だれよ?


やめてやめてマジやめてマジやだやだやだやだって懇願しながら逃げてたあたしの頭を、生クリームでぐりぐりしたのは…!!!!(号泣)


日本語だったからワカリマセンなんて言い訳通じねえぞゴラァ!!!!
そこになおれ!!!!

ついでに、カメラ構えて写真とってあげてるあたしの顔に、生クリームの塊を押し付けて口の中にまでいれやがったヤツ!!!!!

てめえビール浴びせてやる――――――!!!!!!(絶叫)


……一人たりとも、生クリームの被害から逃げられませんでした。

事が落ち着き、呆然と暗闇のなか顔を見合わせた私と友人は、乾いた笑いを漏らすしか仕様がありませんでした……。

サダコだーサダコがいるよーとかケラケラ笑いながら、韓国人には「怖い」とか言われてるし、彼女は散々だったことでしょう。

眼鏡まで生クリームつけられて、しかも生クリーム固まってるし、コノヤロウと思いましたよ私も。


――――まあ、ね。

面白かったですよ、確かに。


しかしその後シャワー浴びておもむろにボーリングしに行くってどうなんだ韓国人男性。キミたちの体力はいったいどうなってるんだ。そして問答無用に「行かなくてもいいんだよ? でも行こうねっ」ってどうなんだその台詞は。

さらにその後、朝六時まで酒盛りってホントどうなってんだキミたちの内臓。誰も風邪ひいてもいないってマジどういうハラしてんだ…。

もちろん酒盛りまでは付き合わず、ベッドにぶっ倒れましたけどね私は。でもルームメイトは帰ってこなかった…。

「毎年こんな感じなの?」とおそるおそる訊いてみると、
「まさか、これは特別だよ。男の人はこういう祝い方が好きなの」と彼女。

ああ生クリーム。意外に簡単に落ちると知りました。いらんトリビアばかりが増える国際交流であります。

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