下の続きです

2004年6月12日
あと、肥桶も担ぎましたよ。ええ肥料となる人間のピーをたっぷり詰めて運んでいたというブツです。
天秤棒を首の後ろに乗せるように担ぎ、両手でそれぞれ、棒の端から下がった桶縄を掴むのです。


――――重い。(一言で終わる)


「うーんこりゃダメだ」
「…なにが?」

25キロもあるので、一段高くなった担ぎ場所が隔離されていました。その上で、私は天秤棒を肩から滑らせるよーに立ち上がりました。なんか無意識でした。
どうなるかもわかってたんだけど、無意識でした。



どどん!!!



……かなりの音が響き(そりゃそーだ25キロが一気に落ちれば…)、「なななななにやってんのお姉ちゃん!!!」と叱られながら「ダメだ。棒がすべるわこれ」となんでもないかのよーに台から降りた私は――今考えると、ちょっと危ないひとでした。

歌舞伎小屋の再現がばーん★とあったり、北斎の富嶽三十六景が見れたり、こういう時代の匂いが漂うものが大好きな私にとってはウハウハな空間でした。北斎の部屋の模型もありました。



うう〜〜〜ん☆★ 萌えッ★☆★(萌えかい)



資料的に見逃せなかったのは、吉原についてのコーナー。最盛期で七千人もの遊女がいたらしいです。ここはじっくり見ちゃったな。
それから長屋の構造。原寸大の長屋の再現がありましてね、興味深かったです。江戸カカイル話じゃあここでムフフ…☆とか一人でほくそ笑んでました。資料の間違った見方の手本のよーだな私。

そして長屋では産婆さんがいましてね。ちょうど子供を産んだばかりの女性とその家族が再現されておりました。

ここの説明文でこんなことが書いてありました。
―――当時は迷信で、産後は頭に血を上らせてはいけないと考えられており、母親は七日七晩、座ったままで過ごさねばならなかった。そのために体を壊す女性も多かった…。


迷信ってコワイ。


お産の後に七日七晩座ったまんま…(愕然)。いやそりゃ頑健な人でも体壊しますって(怖)。


―――――そして。

江戸の出版物のコーナーで、私たちの萌えは最高潮に達しました。

「貸本屋カカシってどうよ…」
「いいよね!! いいよねーッ!!!(興奮)」
「やっぱイルカ先生は『先生』って呼ばせたいから寺子屋の先生かなー」
「だね。本を書くと売れっ子なんだけど、書くより貸本業が好きなカカシ先生でさ〜、書いてくださいよ!え〜書くより読むほうが好きなんだよね俺ーみたいな会話を往来で交わしてたりして」
「いいね―――!!!」

さらに、触って楽しむコーナーで、「矢立」という道具を発見し、私は拳を固めました。
墨壷と筆を持ち歩く道具なのです。帯に挟んだ矢立をすらっと抜きとり、紙になにか書き付けるカカシ先生の姿がぱぱぱぱあっと浮かび、頭の中は「お江戸カカイル」一色になりました。

お江戸カカイル……!!!!!

また構想を練りに、江戸東京博物館へ行こうと固く誓ったカカイラー姉妹なのでありました。

といいますか、疲れきって近現代のコーナーは見ずに帰ってきてしまったので、後で必ず行く…。その時はメモとカメラ片手だな!(笑)

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