浮気するオイラを許しておくれ。

コバルト文庫の今月の新刊、須賀しのぶ「女神の花嫁(後編)」読んだんですけどねー、後味悪いのなんの(涙)…はあ。

内容的に悪いとかいいとかそういうレベルじゃなく単純に、話が苦しいつーか切ないつーかで、非ッ常〜〜〜に気持ちイヤンだったです。
お子ちゃまだからなあ私…やっぱハッピーエンド至上主義っすよ。

人死ぬし。死にまくるし。
そういう巻だから仕方ないってわかってるんですが、どこも美化されずに戦争でただ闘い、むごたらしく殺されていくのは虚しいなあ…。

須賀しのぶ女史は、話の中で人を殺すのに遠慮がないです。ただ生き、ただ死んでいく現実の生き物や人間によく似て、感傷少なく人が死にます。キャラが死にますって言った方がいいんでしょうけど。

でもね、死に方に演出があんまりナイわけですよ。例えば死に顔を抱きしめて慟哭する家族とか、最後にひとこと、誰かの胸に抱かれながら漏らすとか、全然ないです。

そういう、シーン的な演出は皆無に等しい(調べて言い切ってるわけじゃないので、よく読む方がいて、間違ってたらごめんなさい)。

かえってね、そういう淡白な方がリアルな気がします。
虚しさが強いですもん。

現実なら、友達と笑いながら呑みに行ってる間に、いきなり親戚の誰かが死んじゃってたとか、案外あるわけです。劇的な最期や再会とか、なーんもなくってサヨナラ。
わりと多いんじゃないでしょうか。

歴史小説よりもアッサリと(存外、歴史小説は死に際の描写を大事にとります)登場人物がお亡くなりになっていくので、変なリアルさを感じて暗くなっちゃいましたよ。

―――非常に暗雲背負った私は「なにか…なにか救いを…っ」とやみくもに漫画に手を伸ばしました。

面白けりゃなんでもいいっ。

とりあえずこの胸のドロドロ感を払拭してくれる、少しでも吹き飛ばしてくれるあっかるーい、中身のなーい、というかなくっても全然かまわなーい、小気味いいだけの話でいいから楽しいのが読みたい。

グログロしたまま結局、とある少女漫画に手を出しました。
けっこう萌え設定だったので、期待がもてる…かな…っ!!??と(玉砕の予感の方が強かったですけど)。

なあに。
ヘボだったらカカイル変換してネタにしてやる。とか思っていたのです。設定だったら悪くないんですよ!!!

…ええ。設定は悪くありませんでした。
問題は主人公の性格でした……。

コミック一冊なんて十分もありゃ読み終わります。
なので迷った末に既刊四冊すべて買って帰ったのですが―――――男、ヘタレすぎ。
そのヘタレ度がすべての萌えシーンを半萌えに落とす…。

も、もうちょっとこう、二面性のある性格なのかと思ったのにぃ!!
全然好みの展開になってくれなあ〜〜〜〜いっ!!!(涙)

別の意味で気分は変わりましたが(ちょっぴりの後悔と不満へ)、あんま救いにならなかったです。意味ないじゃん。

そんなわけで引越し前だっつーのに、新たにコミック四冊ぶんの荷物を増やしただけに終わりました…。

「半落ち」にしときゃあよかったかなあ。
でもアレだと深刻すぎっていうか。もっと軽くいきたかったので漫画にしたんだし。

買い物はよく考えてしなきゃダメだぞ、コレ。

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