たらの芽の天婦羅。

春の味覚ですねー。今年は異常に気温が高い気がします。
おかげで、冬の終わりというか、「あ〜〜あったかいわねえ、もう春ねえ―――…と思ったら風吹いてサムッ！！」の情緒があまり感じられないですよ。

でも電話でウチのマミーが「今雪降ってきてさ〜。チッ、洗濯物外に干したのに」とか毒づいてると、「ああ…三寒四温の季節なのねえ」としみじみするのですが。

で、たらの芽の天婦羅です。

わかっちゃいるんです。わかっちゃいるのよ。
「買わないの？」と上目遣いに見上げてくるたらチャンが憎い…ッ！！
…ほんと？　あなたほんとにおいしいの？？
おいしいわよ！！　知ってるでしょう？　あなたいつも大好きって私を呼んでくれるじゃないの。

ええ呼びますとも。
「たらの芽の天婦羅が食いたい―――っ！！」と。

でもよ…と、スーパーの惣菜コーナーで煩悶する女ひとり。

パックにぎっしり詰まった天婦羅ちゃん。そのボリューム感は最上のモノですが、おそらくきっと絶対に、油でべちょべちょしてるはず…。

ううう。でも。でもでもでも春の味覚ッツ（PAPUWAの影響）！！

結局、稀少感がそのパックを買わせたのですが、家に帰り私は大きな失敗を犯しました。

レンジ長時間かけすぎ。

ハッと気付いたときにゃあ、パックのフタがのたうってました。オイオイオイちみは湯気に踊るカツオブシかい？ってなぐらいのたうって丸まってました。

それでもまだ私は楽観していたのですが――。

みなさん。この世に新たなトリビアが生まれました。
それとも知らないのは私だけ？

「天婦羅を長時間レンジであたためると、油が液状に変わる」

気持ち悪くって食えたモンじゃなかったっすよ！！！（涙）
おええええ！！！　おええぇぇ〜〜〜〜っっ（涙目）

香りもサックリ感もなにもない、あれは天婦羅じゃなかったっす。萎びたたらの芽の油漬けです。

そして私は思い出しました。
最近初めて行ったカカイルサイトさまなのですが、作品数がスゴイんです。

途上さま。カカシ×イルカリンクから行けます。

おそらくそちらで、だと思うのですが、「天婦羅好きなカカシ」がおりまして（…気のせいだったりすみません…）。

オチを言っちゃいます。

カカシは天婦羅を「めちゃっとしてぐちょっとしてべしゃっとしてる」ものだと思ってたんです。つまりスーパーで売ってるような。
イルカ先生のサクッとした天婦羅を美味しいおいしいと食べて、「これは天婦羅じゃない天婦羅はこういう味じゃない」ときょとんとして言ってました。

……ふっと、その話を思い出して、これは実話に基づいてるのかもしれんなあと遠い目をした39でした。