おなか減った…。あ、今回は京極夏彦の話も多いです。
2004年2月24日 オススメカカイルサイトさま有ええそりゃもう。心も身体も飢えてますわ。
メシ――!! カカイル――!!!
メシ〜〜〜っカカイル〜〜〜
め―――しぃぃいいいい〜〜〜カカイルぅぅ〜〜〜〜〜…
どっちも生きていくにはなくてはならないモノですねっ☆(いつからそんな定義が)
新しく注入されるカカイルエネルギーが少ないので、商業誌に浮気です。
京極夏彦「オンモラキの瑕」……なぜちゃんと漢字を調べないのかって? 読んでるならすぐそばにあるだろうって?
ええその通りです。
最初の漢字が「陰」であることは覚えていますし。
でもめんどくさい(すべての決意と向上心の敵)ので〜〜。
直木賞受賞しましたよね。京極夏彦氏は。『後巷説百物語』で。
この直木賞ってのは、大体、二作続けていい感じの本かくと取れるらしいんですよ。だから受賞した作の、一つ前あたりに出された作品がイイらしい。
大体、候補に挙がって、落ちて、次の年に受かるーみたいな。パターンが多いらしいです(すげーあやふや)。
でも確かに、読み手からしても、受賞作よりその前に出版された作品のほうが面白い傾向ある気がしますね。宮部みゆき然り(火車)、浅田次郎然り(蒼穹の昴)、佐藤賢一も(忘れた)。
なのですがー。このオンモラキは、私の知人友人の中では感想がまっぷたつに別れておるのですよ。
「クソミソにけなす」派と「いやよかった素晴らしいッ☆ヨイショ!!」派と。
なんでやねん?
と39は常々思っておりました。
でも1500円という、ノベルスにあるまじき高額なため、「中古でいいや中古で。クソミソ派がそのうち出すだろ(驚いたことにネットで見てまわっても、クソミソ派とヨイショ派に大体分かれてます)」と手は出さずにおいたのです。
したらばありましたよマジで中古屋に。
しかもほぼ既刊全部そろってたので、ありゃあクソミソ派が落胆のあまりヤケになって全部放出したか、引越しの時期なのでどぱっと置いてった人がいたか、どちらかじゃないかな〜(んなことまで想像を膨らませる必要はどこにもナイ)。
なので早速750円で手に入れたのですが(それでも高ぇ)〜ファミレスで読み始めてビックリしました。
あんましビックリしたので、それを「クソミソ派」の友人にメールすることにしました。以下そのやりとりです(すんません皆さんカカイラーなのに)。
題;オンモラキを今読んでるんだがね
・22貢目だが。いまだかつてこれほど関口について描写されたコトがあっただろうか!! 軽い驚きと薄い興奮と非常にささやかな歓喜熱狂がわたしを襲っている。
返信;つまり猿がスキなの?(注;猿は関口の別称)
題;いいや。
・猿が自発的にヒゲダンスしているのを目撃したような気持ちなの。
わかるかしら伝わるかしら。なんかもー単純に「めずらしー!!」って感じなの。只今68貢。
意味不明ですねすんません。
でも、さらに100貢を越して私は新たなる驚きに包まれました。
わかりやすかったんです。
京極夏彦の作品をしっている方(しらなくても十ページも読めばわかると思います)は目を見開かれることと思います。
オンモラキの瑕は、わーかーりーやーすーいー!!!!!(当社比)
ありえん!!! ありえないほどにメズラシーことですよ!!!
小説らしい話だったんです。
大体、京極小説では犯人が全然わからないのがアタリマエ、と思って読んでますから(私は。)、今回「犯人はコイツか」と早い段階で気付けた時点で、もう異色と言っていいんじゃないでしょうか、コレは。
早期に犯人を明かす、これは意図的だと判断していいとおもいます。京極氏はあえてバラしたんだと私はほとんど確信しています。
ミステリーの形をとるものの中では、最初に犯人がわかっちゃうのって一種様式美ですよね。彼がどうして犯行に及んだのか、とかその経緯とかがだんだん明かされていく〜という形。
こりゃもう、お約束じゃないか、と。
つまりオンラモキは、京極にしては珍しくお約束をしょっぱなからバーンと踏んでくれた、読者に親切な形態となっているわけです。……イヤあくまで私的感想なんですけど。
かつ、ミステリーの魅力は「犯人を解き明かす過程」に大部分あるわけですから、その点では全然問題ないわけです。
むしろ犯人が予想できるので、読み手は、話の行き着く先と展開がなんとなく想像できますよね。
いつも目隠し手探り、真っ暗闇を京極堂に手を引かれ、話の最奥まで進む私ですが、今回はなんとな〜く、自分で行くべきであろう道がわかったので、純粋に「解き明かす過程」を楽しむことができそうです。
ワケわからんまま読んでますが、オンモラキはなんとなく予想できる。
楽です。とても楽。
良くも悪くも汎用性がある気がします。
この汎用性が賞とかに繋がったのかしら。とか勝手に妄想ふくらましてます。
だからいつもの、わかりにくい京極小説に慣れきった読者には「なんか物足りない、つまらん」と思えたのかもしれないなあ〜なんて。
さんざん書いときながら、まだ半分までしか読んでません(オイ)。こっからが本番だ〜〜〜!!!
作者の特徴を生かしつつ、濃くて飲み込みにくいところは削ぎ落とされたかのような印象を受けます。
まあ、ここから最期までの持って行き方では、オイラも「クソミソ派」にまわる可能性だってあるわけですが。
ヨイショ☆とも言い切れませんが、私は京極氏の新境地と言ってよいんじゃないかと思います…だってホントわかりやすいんだもん。
常に、
「すんげー変わった推理(と言い切るには口ごもりたくなる)小説」
なのが、今回は、
「かなーり変わってるけど推理小説」
と断言できる形に修まってると感じます。
いろんな意味で、これまでの作品と比較したりして、私は楽しめてますねえ〜。
ここまで読んでくださった方のために(い、いるんかいな…)、オススメカカイルサイトさまです〜。
Sarah’s Roomさま。女イルカがたくさんいます。
もう更新は止まってずいぶんになられるようなんですが、閲覧できる作品だけでもかなり読み応えありますし、オススメです。
女イルカ作品の方が多いのがステキ(笑)。
Beehiveさま。ご存知の方も多いかと…。
スキです♪ 連載始まると必ず通いつめます。いちばん好きだった話が、なんか、し…死にネタにですねぇー、なっちゃったみたいで(涙)……ちょっと切なかったですけど、あのお話やっぱり好きだなあ。
(有)チャーリーさま。話に漂う空気がすてーき☆なのです。
あったかい、やさしい感じのするカカイルです。生活に疲れた方、どうぞ行かれてみてください(なんつー薦め方だ)。
特に「大切な紙切れ」が連載されてたとき、気になって仕方なかったです。
メシ――!! カカイル――!!!
メシ〜〜〜っカカイル〜〜〜
め―――しぃぃいいいい〜〜〜カカイルぅぅ〜〜〜〜〜…
どっちも生きていくにはなくてはならないモノですねっ☆(いつからそんな定義が)
新しく注入されるカカイルエネルギーが少ないので、商業誌に浮気です。
京極夏彦「オンモラキの瑕」……なぜちゃんと漢字を調べないのかって? 読んでるならすぐそばにあるだろうって?
ええその通りです。
最初の漢字が「陰」であることは覚えていますし。
でもめんどくさい(すべての決意と向上心の敵)ので〜〜。
直木賞受賞しましたよね。京極夏彦氏は。『後巷説百物語』で。
この直木賞ってのは、大体、二作続けていい感じの本かくと取れるらしいんですよ。だから受賞した作の、一つ前あたりに出された作品がイイらしい。
大体、候補に挙がって、落ちて、次の年に受かるーみたいな。パターンが多いらしいです(すげーあやふや)。
でも確かに、読み手からしても、受賞作よりその前に出版された作品のほうが面白い傾向ある気がしますね。宮部みゆき然り(火車)、浅田次郎然り(蒼穹の昴)、佐藤賢一も(忘れた)。
なのですがー。このオンモラキは、私の知人友人の中では感想がまっぷたつに別れておるのですよ。
「クソミソにけなす」派と「いやよかった素晴らしいッ☆ヨイショ!!」派と。
なんでやねん?
と39は常々思っておりました。
でも1500円という、ノベルスにあるまじき高額なため、「中古でいいや中古で。クソミソ派がそのうち出すだろ(驚いたことにネットで見てまわっても、クソミソ派とヨイショ派に大体分かれてます)」と手は出さずにおいたのです。
したらばありましたよマジで中古屋に。
しかもほぼ既刊全部そろってたので、ありゃあクソミソ派が落胆のあまりヤケになって全部放出したか、引越しの時期なのでどぱっと置いてった人がいたか、どちらかじゃないかな〜(んなことまで想像を膨らませる必要はどこにもナイ)。
なので早速750円で手に入れたのですが(それでも高ぇ)〜ファミレスで読み始めてビックリしました。
あんましビックリしたので、それを「クソミソ派」の友人にメールすることにしました。以下そのやりとりです(すんません皆さんカカイラーなのに)。
題;オンモラキを今読んでるんだがね
・22貢目だが。いまだかつてこれほど関口について描写されたコトがあっただろうか!! 軽い驚きと薄い興奮と非常にささやかな歓喜熱狂がわたしを襲っている。
返信;つまり猿がスキなの?(注;猿は関口の別称)
題;いいや。
・猿が自発的にヒゲダンスしているのを目撃したような気持ちなの。
わかるかしら伝わるかしら。なんかもー単純に「めずらしー!!」って感じなの。只今68貢。
意味不明ですねすんません。
でも、さらに100貢を越して私は新たなる驚きに包まれました。
わかりやすかったんです。
京極夏彦の作品をしっている方(しらなくても十ページも読めばわかると思います)は目を見開かれることと思います。
オンモラキの瑕は、わーかーりーやーすーいー!!!!!(当社比)
ありえん!!! ありえないほどにメズラシーことですよ!!!
小説らしい話だったんです。
大体、京極小説では犯人が全然わからないのがアタリマエ、と思って読んでますから(私は。)、今回「犯人はコイツか」と早い段階で気付けた時点で、もう異色と言っていいんじゃないでしょうか、コレは。
早期に犯人を明かす、これは意図的だと判断していいとおもいます。京極氏はあえてバラしたんだと私はほとんど確信しています。
ミステリーの形をとるものの中では、最初に犯人がわかっちゃうのって一種様式美ですよね。彼がどうして犯行に及んだのか、とかその経緯とかがだんだん明かされていく〜という形。
こりゃもう、お約束じゃないか、と。
つまりオンラモキは、京極にしては珍しくお約束をしょっぱなからバーンと踏んでくれた、読者に親切な形態となっているわけです。……イヤあくまで私的感想なんですけど。
かつ、ミステリーの魅力は「犯人を解き明かす過程」に大部分あるわけですから、その点では全然問題ないわけです。
むしろ犯人が予想できるので、読み手は、話の行き着く先と展開がなんとなく想像できますよね。
いつも目隠し手探り、真っ暗闇を京極堂に手を引かれ、話の最奥まで進む私ですが、今回はなんとな〜く、自分で行くべきであろう道がわかったので、純粋に「解き明かす過程」を楽しむことができそうです。
ワケわからんまま読んでますが、オンモラキはなんとなく予想できる。
楽です。とても楽。
良くも悪くも汎用性がある気がします。
この汎用性が賞とかに繋がったのかしら。とか勝手に妄想ふくらましてます。
だからいつもの、わかりにくい京極小説に慣れきった読者には「なんか物足りない、つまらん」と思えたのかもしれないなあ〜なんて。
さんざん書いときながら、まだ半分までしか読んでません(オイ)。こっからが本番だ〜〜〜!!!
作者の特徴を生かしつつ、濃くて飲み込みにくいところは削ぎ落とされたかのような印象を受けます。
まあ、ここから最期までの持って行き方では、オイラも「クソミソ派」にまわる可能性だってあるわけですが。
ヨイショ☆とも言い切れませんが、私は京極氏の新境地と言ってよいんじゃないかと思います…だってホントわかりやすいんだもん。
常に、
「すんげー変わった推理(と言い切るには口ごもりたくなる)小説」
なのが、今回は、
「かなーり変わってるけど推理小説」
と断言できる形に修まってると感じます。
いろんな意味で、これまでの作品と比較したりして、私は楽しめてますねえ〜。
ここまで読んでくださった方のために(い、いるんかいな…)、オススメカカイルサイトさまです〜。
Sarah’s Roomさま。女イルカがたくさんいます。
もう更新は止まってずいぶんになられるようなんですが、閲覧できる作品だけでもかなり読み応えありますし、オススメです。
女イルカ作品の方が多いのがステキ(笑)。
Beehiveさま。ご存知の方も多いかと…。
スキです♪ 連載始まると必ず通いつめます。いちばん好きだった話が、なんか、し…死にネタにですねぇー、なっちゃったみたいで(涙)……ちょっと切なかったですけど、あのお話やっぱり好きだなあ。
(有)チャーリーさま。話に漂う空気がすてーき☆なのです。
あったかい、やさしい感じのするカカイルです。生活に疲れた方、どうぞ行かれてみてください(なんつー薦め方だ)。
特に「大切な紙切れ」が連載されてたとき、気になって仕方なかったです。
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